エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

iPodを買いに行く

週末、iPodを買いに秋葉原に行ってきました。

まず、iPod。手持ちのCDを30Gのものにぶち込んでしまい、Shuffleしたりして、とにかくお手軽に聞けるような仕組みを作ろうというのが目的で、だったらやはりiPodかなと思い、この半年ほど、PCにはiTunesを入れて、少しずつ手持ちCDをiTunesに溜め込んでいたわけです。iPodも相変わらずの人気のようですが、昨年末あたりの熱狂も一息ついたところで、重い腰を上げました。

Hard Diskに音楽を入れて持ち歩くという発想は、随分前からあったようで、iPodが出るより5年以上も前だったと思います。知人が趣味のスポーツで大怪我をした時、入院中や退院後の通院中に時間が空いているのでこれを聞いていたんですよ、と見せてくれたのが、Hard Disk型Audio Playerだったと思います。当時、私自身の感想は、そんなにたくさん曲をぶち込んでもいつどうやって聴くんだよ、というような感じでしたが。

そんなこともあって、AppleiPodも、その程度のものだろうと発売当初は高をくくっていたのです。しかし、今回買ってみて、改めてその良さを実感しました。第一に、思ったより小型で細身、持ち歩くのが全く苦にならない大きさ。これで30Gは驚きです。Hard Diskなので丈夫で長持ちを祈るばかりですが。第二に、音楽を聴く等の目的が明快て、余計な機能がついておらず、操作が非常に簡単。かつ、14時間と思ったより、作動時間が長い。そして第三に、iTunesとつなげることで、音楽の更新、購入などが簡単にできる。要は、Podcastもそうですが、PC(iTunes)経由Netとつながっていて、その可能性が大きく広がっている、と言うようなことでしょうか。反面、PCを使いこなさないと使えないと言うのが欠点と言えば欠点か? その点を突いてきているのが、松下のAudio Playerの戦略であり、今回のAppleの戦略に根こそぎやられたSonyの最近の商品もどうもそのようです。とにかく、Sonyのこの分野での敗戦色は、濃厚で深刻だと思います。一時当たったかに見えたMD戦略は、iPodの前に見る影もない状況ですし、iPodの二番煎じで出したHard Disk型やFlash Memory型もPC側の整備がiTuneに比べて見劣りがするのか、このところNewsにもならない。iTuneの邦楽のMenuにしても今ひとつの感は否めないが、iPodを使わないでWalkmanで行くと言うのは余程のSony Fanに限られるのだろう。Appleは、陳腐な発想に見えたHard Disk型の携帯Audio Playerを、より小型で洗練された商品にすることはもちろん、PCの機能と強力に結びつけることで全く新たな商品に仕立てることに成功した。これは、PCが安価で高機能になり、一人に一台の水準で普及してきたこと、Broad Bandの一般化など、この5年くらいのIT基盤の急速な進歩とも相まって、Walkmanが提案するよりもはるかに便利で可能性のある文化の提案になっていたことは明らかで、事後的に振り返れば、手を拱いていたSonyの敗北は火を見るより明らかだったことが分かる。

そして、秋葉原。中央通りの東側は、どんどん整備されていく。まだ、整備の途上なので、ちぐはぐな景色が散見されるのが、ちょっと面白いが、全体としては、小丸の内大手町界隈と言う風情になるのだろうか。中央通りには、Number Portability解禁とあって携帯の販売促進員たちが目立った。話題のSoftbankのCatalogueを一部もらってくる。Maid姿の若い女性も目につく。こういう世界は、始めは、西側に一本入った裏通りが本筋なのだろうが、もはや完全に市民権を得たようで、今や中央通りにも大勢いる。まあ、Halloweenも近いしな? これが、健全な文化なのかどうかはさておき、人を集め、雇用を提供する限り、市場が広がり、秋葉原をただの電気街に収めてはおかない、一要素にはなるのだろう。かくして、秋葉原は、膨張を続けている。今東東京では一番面白い町の一つなのは、間違いないだろう。

Region Code FreeのDVD Playerは、Duty Free Shopなどには必ずあるだろうと思ったが、中央通りでそれらしき店に聞いてみたが、意外と置いていなかった。まじめに探さないと見つかりそうもない。