エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

2011-01-01から1年間の記事一覧

Globalizationと対峙しているもの

1.Globalization下の米国 冷戦が米国の勝利で終わった後の1990年代、米国は民主党のClinton大統領の時代であり、IT革命を根拠にしたニューエコノミー論がもてはやされ、また、IT革命をネタに株価の急騰とそのことを主な拠りど…

人間の身体にはアプリが必要

1.人間の身体にはアプリが必要? 最近、気付いたことがあります。それは、人間の身体の動きの本質が、人間以外の動物のそれとはかなり質が違うのではないかということです。例えていうならば、人間の身体は、ソフト又はアプリを入れて始めて機能するPCや…

石原慎太郎東京都知事について

石原慎太郎都知事を爺さんと呼ばなければならないのは寂しいことで、なぜなら、それはすなわち自分自身がおっさんと自称しなければならない年齢になったということを、絶対的に認めざるを得ないということだからです。 その石原知事が、大阪のW選挙の前日に…

相撲と野球はもう終わってるな

驚きました、本日昼の報道で「稀勢の里、大関昇進確実」の報道が流れたことに。何か、相撲協会の不文律では3場所の成績で見ると、あと1勝、つまり、千秋楽の大関琴奨菊戦で決まるということだったんじゃないでしょうか。稀勢の里は、白鵬の連勝記録達成を…

日本人と錠前

かれこれ20年位前になりますが、ドイツを旅したときに確かRothenbergの犯罪博物館で、貞操帯というものを生まれて初めて目にしました。犯罪博物館なり、貞操帯が物語っている欧州文化の影の部分の一つは、犯罪が多く、鍵が極端に発達したという…

TPP交渉参加の掛け声は亡国の音

米韓FTA(2国間自由貿易協定)批准に関する法案が米国議会で可決され、両国はFTA発効にまた一歩前進しました。韓国は本年7月にEUとのFTAも発効させており、国家の一大方針として自由貿易に立脚した貿易立国を推進していくと鮮明に打ち出しています。近年、…

「美徳」という視点について

最近、岡田斗司夫という人の講演の動画をたまたまみていて、その中で面白い話がありました。ちなみに、この岡田さん、Evangelionで有名なアニメ会社Gainaxを立ち上げた人でもあります。岡田氏自身は、エヴァが制作された1995年以前に同社を退社されてい…

民主党代表選の結果について

野田佳彦財務相が、海江田万里経済産業相を破って民主党新代表に就任し、第95代首相に就任することになります。野田氏は、千葉県船橋市出身で千葉4区選出の54歳と結構若いです。大学は、早稲田大学政経学部を卒業し、松下政経塾の1期生から政治の道に…

テレビ文化終わりの始まり

女優宮崎あおいの夫が「フジテレビは韓国のテレビ局か?」という趣旨の発言をTwitterで呟いたことに始まる騒動が、フジテレビの有力スポンサー企業である某洗剤会社製品不買運動にまで発展したのがつい先日のことです。続いて、我が国のテレビの製造の衰退ば…

菅退陣の3条件

最近の報道を聞いていて引っかかるのが「首相退陣のための3条件」です。確かに、既に退陣をほのめかしたのになかなか辞めない菅首相を追い込む条件としての意味がある反面、3条件を満たすことが既成事実化してしまい、3法案は必ず国会で可決されなければ…

復興相は自らの足を食んだようなもの

ちんぴら復興相は、被災者からもすっかり見放されて、就任後わずか10日ともたない本性に似つかわしい哀れな辞任劇となりました。地元有権者の方々にお願いしたいことは、こういう腐った候補者を2度と国政の場に送り出すという過ちを繰り返さないで欲しい…

復興相の暴言_類は友を呼ぶ

いやはや、総理大臣の席に日本人の常識を突き抜けてしまったような人が居すわっておられるものですから、とてつもないチンピラが重要閣僚に名を連ねるようになっているようです。しかも、公共の利益のために存在している特殊法人で、視聴者から受信料まで徴…

マルドゥック・スクランブルなど

主要登場人物の名前が、バロット、ウフコック、Dr.Easter、Shell、Boildと玉子つながりのマルドゥック・スクランブル“Mardock Scramble”にこのところはまっています。 主人公ルーン・バロットは、NYCを想起させる近未…

菅首相の凄味

菅首相を首班とする現政権は、ここまで全くと言っていいほど成果を上げてはおらず、近隣国との外交において拭い難い汚点を残しており、今回の一連の大震災に対する対応も失策を繰り返し、指導力のなさを露呈しています。対応は遅れに遅れているため、被災者…

世界のHONDAについて

本田技研工業のCB400Super Fourに乗っています。しかし、本田技研とは面白い会社です。今日、自動車と二輪車をそれぞれ350万台及び1140万代世界中で売りまくり、売上8兆9千億円、当期純利益5340億円の総従業員18万人弱の世界のHONDAが、数…

金融アニメ「C」の問題提起

本年4月から、フジテレビ系で放映開始された「C」は、金融経済という今日的な主題を取り上げた問題作です。物語の舞台は、20XX年の日本。世界は100年に一度の金融危機も経験しており、日本の状況も現実の日本とあまり変わりばえのしない将来に希望…

清水社長の土下座について

養老孟司先生の「バカの壁」を読み直していましたら、心理学者ヴィクトール・E・フランクルの著作についての記述があることに気付きました。フランクルについては、養老先生の他にも何かで読んだことがありました。ユダヤ人であったフランクルは、ナチスに…

「写実」が主張された時代について

「写実」と言うと俳句の正岡子規を思い出すのは、「坂の上の雲」の影響かもしれません。しかし、子規が実際どのような主張をしていたのか、原典に当たったことはないのでよく分からないというのが正直なところです。以前にも書きましたが、Realismに…

電力業界の怪異

東京電力が20日に発表した2011年3月期の連結決算は、最終損益が1兆2437億円という巨額赤字となりました。その内1兆円強は、福島第1原発事故処理に伴う特別損失であり、具体的には、原子炉冷却や放射性物質飛散防止にかかった費用、廃炉にする…

Garnet Crow

“Call my name”は、10年余り前のAnime“Project Arms”のEndingとしてかかっていて当時は気になっていた曲なのですが、いつの間にか忘れていたその曲の作詞、作曲及び演奏を担当したのが、このGarnet Crowだったことを最近になって知りました。Garnet Crow。…

東京電力の株主現況

東京電力の株価が原発事故以来暴落していることは周知の事実ですが、今週月曜日の5月2日現在の株価は、426円でした。今年に入って最高値が2197円ですので、最高値から80%以上の下落率です。過去5年の株価推移を見ると、3000円を挟んで上下…

無駄の効用

TPP反対論の中野剛志氏の話を動画などで積極的に見るようになってから、中野氏が最近「無駄の効用」的な話を好んでされておられることに気が付きました。働き蟻の世界でも、実際働いているのは全体の2割、後の6割は適当にこなしていて、さぼっている働き蟻…

震災復興の財源は増税?公債発行?

元々は財政再建論者である小生なのですが、ここにきて3.11東日本大震災が我が国を襲い、その莫大な復興費用をどうするかという当面の問題が浮上してきてしまいました。喫緊の今目の前で起こっている課題に対して、かねてデフレの克服が最重要課題であり…

低線量率放射線は怖くない?

現場作業員の方々の文字通り決死の作業にもかかわらず、福島原発事故は一向に終息への道筋が見えてきません。中部大学の武田邦彦教授のBlogに書かれていることが、比較的良心的な専門家のご意見と思い、連休明けまでは放射線の影響をできる限り避けて静…

超高層マンションはやはり不便

こんなことは、とうの昔に分かっていたことではありますが、「耐震技術の進歩」のお題目に踊らされTower Typeの超高層マンションを大枚はたいて購入するのは、やはり賢い選択ではないという思いを強めております。それにしても、今日の東京では、30階を超…

「何々させていただく」という言い方

日本語の乱れの指摘は、「近ごろの若者は...」と同じくらい常に言われ続けてきた事柄なのだろうと思い、単に好き嫌いの感想を言うだけでは社会現象の分析にも何もなっておらず、生産的とはいえません。しかし、以前から気になっていた言い回しが、今回の…

東日本大震災義捐金など

菅首相は、自民党谷垣総裁に原発問題担当相としての入閣を打診していたということが18日明らかになったと報じられています。菅首相の役割は去年の代表選で最悪の結果を回避したというだけで既に終わっているのですが、そんな人に今回の未曾有の大災害対策…

福島原発事故を受けて

福島県第1及び第2原子力発電所は、福島県の太平洋岸に沿って相馬市といわき市の中間点辺りに立地しています。原子炉の冷却用に海水を使用したという報道からもわかる通り、臨海地域にある発電所であるために、今回の地震と津波の被害は、文字通り直撃だっ…

東北地方太平洋沖地震

東北地方太平洋沖地震と正式に命名された、昨日14時半過ぎに発生した地震の被害は甚大であったことが分かってきました。まだ3箇月も経過していないのですが、今年は災害の発生が目につきます。中でも、岩手県から福島県にかけての東北地方では、東京など…

平成のカイコク論の胡散臭さ_2

現政権が主張する平成の開国論議は、「壊国」と言い換えた方が良いような胡散臭さです。本日主要閣僚である前原誠司外相が辞任し、政権の求心力は下がる一方ですが、その裏でTPPの準備作業ともいえる「規制仕訳」がこの週末に着々と行われていました。一…