エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

石原慎太郎東京都知事について

 石原慎太郎都知事を爺さんと呼ばなければならないのは寂しいことで、なぜなら、それはすなわち自分自身がおっさんと自称しなければならない年齢になったということを、絶対的に認めざるを得ないということだからです。

 その石原知事が、大阪のW選挙の前日に大阪入りして、橋下氏の応援演説をしている様子の動画がYou TubeにUpされていたのを拝見しました。正直、爺さんになったなという感じで、今日の日本の政界で演説の上手さでは3本の指に入るであろう橋下さんに比べると見劣りがする押し出しであったことは隠しようがありません。ご本人も、前回の都知事選挙は、120%出ないつもりだったとおっしゃっていましたが、年齢による衰えを自覚しておられたのでしょう。

 しかし、改めてこの人が東京都知事で良かったな、石原さんはいいなと小生は思いました。石原知事は毀誉褒貶の多い政治家で、余りに正直なので、宰相の器ではないとは思います。また、金融関係は苦手なようで、外形標準課税で都市銀行と戦って敗北したことや、新銀行東京でしくじった失政は、見逃してはならないと思います。

 そういった負の要素にもかかわらず、福島原発事故の現場で某海江田から理不尽な扱いを受けたと聞く東京消防庁ハイパーレスキュー隊の帰還を涙で出迎えた姿や今回義憤に駆られて大阪に応援演説に出かけた姿などは、正直心を打たれました。やはり日本人の指揮官は、部下に無限の愛情を注ぎ判官びいきでなければいけないと思います。いまや石原知事は、老体に鞭打って、日本人の在り方の一つの見本を見せてくださっているのでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=ohoLVTyOMlQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=WrUyXVJXpqI&feature=related