久々に中野剛志氏の議論を視聴しました。参院選後、消費増税決定発表前のテレビ出演のようですが、その時点で既に次の4点を指摘されておいでです。
1.報道機関は、自民党が勝ち過ぎたと思っています。一方、自民党は自民党で、両院で多数を握った上、当面選挙の心配もなく、必ず驕る。そうすると、針小棒大の醜聞報道が流されることになるおそれが高くなります。
2.安倍政権は、経済対策を第一に掲げています。しかし、世界を見渡すと、経済はどこも決して好くはない状況で、なかなか結果が出せないとき、責任を追及されるおそれが高いことも確かです。
3.米国は、支那をつぶす氣はないし、その力ももはやないと考えるべきです。米国の戦略は変化しています。そのことを把握しないで、米国追従安泰論では、冷戦終了後の失敗を繰り返すことになります。
4.3本目の矢、成長戦略=新自由主義的な方向性だと仮定して、新自由主義は世界的な視野で見ると既に失敗している経済政策であることに氣が付いていないとすると、大きな失政につながるおそれがあります。