エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

トルコと憲法改正

 「トルコ国民投票賛成51%、大統領が勝利宣言 野党は異議 」(日本経済新聞)の類の記事が各紙1面を飾ったようです。トルコでも憲法改正には有権者過半数の賛成票が必要なことは、我が国と同様のようです。そして、しっかりと実現させました。どうやら我が国におけるハードルは、むしろ総議員の3分の2以上と微妙な要件を定められた国会の方なのかもしれません。

<【イスタンブール=佐野彰洋】トルコで16日、大統領権限を強化する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、即日開票された。国営アナトリア通信によると、開票率約99%の段階で賛成は51.3%、反対は48.6%となった。同日夜(日本時間17日未明)エルドアン大統領は最大都市イスタンブールで演説し「ギアを上げて、より迅速に発展する。『イエス』が勝利した」と宣言した。一方、最大野党の共和人民党(CHP)は不正が行われたとして、票の数え直しを要求すると表明した。投票結果の確定には曲折を経る可能性がある。
 国民投票で問われた改憲案の柱は大統領権限の大幅な強化だ。首相職を廃止し、現行の議院内閣制から大統領が国家元首と行政の長を兼ねる体制に移行する。大統領に国会の解散権を与え、司法の人事権も大統領が掌握する。2期10年の多選制限を事実上緩和し、14年から大統領を務めるエルドアン氏が29年まで続投することも可能となる。>

 第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。