エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

英語習得法−その1:発音−

英語は、日本と同じく大陸の辺境に位置する温帯の島嶼国の民が話す言語と言う共通点を除き、そもそも日本語とは根本的に異なった言語である。例えば、同系列の言語を母国語とする独逸や北欧の人々が英語を学ぶときには、“Wasser”を“Water”に置き換えて覚えてゆくことで事足りるが、日本人にとって「水」を“Water”と理解しただけでは英語を習得したことにはならないという、結構難しい問題がある。その上、発音面で日本語にはない音が相当ある上、発音法の差が大きく。日本人にとって、単なる技術に過ぎないはずの英語の習得がな難関となっており、多くの人が隘路に足をとられ、迷路に取り込まれた状態に陥ってしまう。

まず、発音の習得法について。

言語の学習の目的は、文法を覚えて試験の成績を伸ばすことと言うのもありかもしれないが、やはり使いこなすことが第一に来なければならない。使いこなすための第一歩は、相手の言っていることを理解するHearing力だ。英語の発音を覚え、Hearing力をつける基本は、兎に角「聞くこと」だが、それでは何を聞くか? まずは、ABCの発音を徹底的に聞いてみることを奨める。耳を澄まして英米人のABCの発音をよくよく聞いてみると、決して「エー、ビー、シー...」とは言っていない。

まず、“A”この文字を「ア」に近い音で発音する欧州言語は結構あるが(例えば仏語)、英国人はひねくれ者なので、普通「ア」と発音しない。英語では、あくまで“A”の音は、敢えて片仮名で表示すると「エィ」と言う感じでの発音ある。「ア」の音とは関係ない。ローマ字読みの悪影響を受けている人は、何より先にローマ字の知識を溝にでも捨ててください。例外は、Londonの下町East Endに住むCockneyとAusyこと豪州人で、彼等はAを「アイ」と発音する。しかし、極端なべランメー調や関西弁を最初から覚えるようなもので、Aを「アイ」と発音する人たちもいると言う程度の知識で十分、真似はしないようにしよう。

さて、次に“B”だが、これは「ビー」でほとんど問題ないとは思うが、「ッビィー」と言うような感じで、破裂音を強めに出し、さらにBの音に続くEの音を意識する。そこで“E”だが、この文字を“エ”と発音することは英語においてほとんど皆無と言ってよい。話が逸れるが、NY市周辺のNew Jersey州にSecocusと言うOutlet Shopが集まったShopping Spotがある。このSecocusだが、原住民の言語に端を発する地名なのでどの発音が正しいと言うのも難しいところだが、在住の日本人が「セコーカス」と言っていたのに対し、New Yorkerたちは、「スィーコーカス」と発音していた。要は、“e”が出てきたら、“E”、つまり、意地悪で「イーだ」と言うときの「イー」の音が第一候補になるのである。

続いて、“C”の音だ。この文字を「シー」と発音するのは非常にまずい。英語では、彼女の意味の“She”と海を意味する“sea”の音は似ているが、全く違った発音と認識される。そこで“C”だが、“sea”の方の「スィー」と言う発音が正解だ。後ろの「ィー」の音は、もちろん“E”の音と同じ類の音と思って問題ない。

最後は、Dで閉める。“D”は、「デー」ではない。またまた、おなじみEの音を伴った「ディー」である。 Eは、「えっ」ではなくて「イーだ」の「イー」と口と耳が自然に反応するまでよく聞いて練習しておこう。