エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

機動戦士ガンダム00−第1季を見終わって−

第1季終了後、1月近く経ってしまいましたが、遅ればせながら、感想を書きます。

う〜ん、難しい設定で比較的良くやっているかなと評価した時期もありましたが、やはりだめでしたね。Trinityが出てきた頃からですかね、訳が分からなくなっていったのは。やはり、ガンプラ売るためにやたらとMobile Suitsを出すのはまちがっているんでしょう。それでも、Seed Destinyよりははるかにまともです。しかし、最低最悪作品のDestinyよりましぐらいでは機動戦士の名が泣くと思いますよ。

この作品のおそらく最大の失敗原因は、なんと言っても登場人物が多すぎること。特に物語の進行にあまり意味を為さないと思われる人物が多数登場した。そのせいか、物語りの終盤、あまり意味もなく、人がどんどん殺されていったのではないかと思われる。

まず、絹江Crossroad、“Celestial Being”の謎を追って取材中にこの物語中最悪の悪党Ali Al-Saachezの手で殺害される。そもそも、経済特別区日本に住む日本人と思われるCrossroad姉弟などがこの物語にどう言う意図で登場させられていたのか全然わからない。絹江の取材を通じて“Celestial Being”の謎が少しずつ解き明かされていくと言う設定であったのかもしれないが、それならば、ここで絹江を殺してしまって良いのかと言う新たな疑問が生じる。

続いて、梯子を外されたTrinity三兄弟の内、長兄Johann、次兄MichaelがまたまたAl-Saachezによってあっけなく殺され、妹のNenaだけが生き残ることになる。Trinityなんて、どうでもよかったんだね、最初から。

最終二話では、なんとあのLockon Stratosまで死んだ(?)かに見えたがどうなんだろう。多分、Lockonは殺されたんだろう。これもAli-Saachez絡みだ。そして他のGundam Meistersの中では、Tieria Erdeは生き残ったのは確実だが、Allelujah Haptismは、彼の多重人格を形成している凶暴な方のHallelujhaは亡くなった様だったが(「俺は先に逝く」の台詞あり)、実体のほうのAllelujahがどうなったかは不明。まさか本人は生き残って、都合良く多重人格を克服したことにでもなるんだろうか。

そして、我等が刹那・F・Seieiはどうなったんだ。まさか死んだんじゃないだろうな。お前がなんで、Marina Ismailに惹かれていたのか、全然意味不明でした。単にKurdistan人として民族的に近いAzadistanの皇女であり、美人の彼女に親近感を持ったと言うだけなのか。

極め付けがGraham Akerの死に方だと思う。物語中、Union Flagのエースとして、また騎士道的な考え方をする生粋の軍人として、人革連の中年の星Sergei Sminovとともに比較的好意的に描かれていた人物の代表格であったはずなのに、新型Flagで手負いの刹那に特攻をかけるようにして死に急いだ格好だった。GrahamはFlagにこだわって、太陽炉を積んだ新型に乗るのを拒んでいたために、この対“Celestial Being”作戦参加しているのは如何にも奇異に見える。ここにGrahamが刹那に突っかかってくるのはどう見ても唐突だし、彼の騎士的気分からして、手負いの刹那に牙をむくのは今までの人物像からしても納得しかねるところだ。ここで刹那と戦うのはGrahamじゃなくてAli-Saachez以外考えられないだろうが、と思わず独り言。

Celestial Being”のChristinaなどCrewの3人も戦死したし、第1季のラスボスらしき人物は、当初Celestial Being”側の人物と思しかったAlejandro Cornerであったりと、よくもまあ、登場人物が大量に死んだ上に、説得力に乏しい設定でありました。