エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

民主党に聞いてみたいこと

世間では都議会議員選挙が始まり、朝から選挙宣伝で騒々しい。

これから、盛夏になるのか初秋になるのか知れないが、総選挙まで日本列島は選挙一色に染まるのだろうか。今回の総選挙での政権交代は既に見えてきているので、都議選の結果が政局に影響を及ぼすと言うことではなくて、政権交代のうねりが各地方選挙などに及んでくると言うのが本当のところだろう。

民主党は、消費税増税を当面やらず、まず徹底した無駄な支出の削減と言うことを言っている。これは、昼間に便所の電気を消灯したり、コピー用紙の裏紙を使うと言うようなことではないだろう。本当に政府の無駄な支出を削ると言うことになれば、公務員の人数、つまり、人件費の削減に手を付けざるを得ない。サーヴィス産業で一番の経費は「人件費」、日本のような先進国で一番経費がかかっているのは「人」だからだ。

だとすると、徹底的な支出の削減の煽りを受けて解雇される公務員の受け皿はどこになるのだろう。判りやすいのは、道路公団を引き継いだ、高速道路を管理する会社だ。これは民営化したのだから公務員の話ではないが、相変わらず実態は公務員のようなものだ。民主党が政権を握ると、高速道路料金を無料にすると言う。これは決して荒唐無稽な話ではなくて、米国も英国も、独逸だって、高速道路はいくら走っても原則無料である。高速道路が無料ならば、まず、物流が今以上に増える。また、高速道路の入口と出口を増やせるから、高速道路の恩恵を受ける地域経済が飛躍的に増加する。実に筋の通った話なのだ。

しかし、道路の入口と出口で料金を管理している職員は99%必要なくなる。即解雇になる。ETCを買った人は残念でした。ETC Systemの開発・管理をしていた会社、販売に協力して様々な業務に携わっていた人たちも明日から仕事自体がなくなるのだ。

こういう民主党が政権をとったことによって即日無駄なサーヴィスとみなされる産業に従事していた公務員・準公務員および民間会社の従業員の受け皿は、果たして用意されているのか。おそらく用意されていないのだろう。

と言うことは、民主党政権では、普通にしていれば相当数の失業者が生まれてしまう可能性が高いと言うことだ。民間の産業を頼りにできるかといえば、民間産業を代表する財界は、元々民主党よりは自民党よりで、どれだけ民主党が財界との信頼関係を築けるか、大いに疑問である。放っておけば失業がどんどん増えるような状況下、民主党内の旧社民党系や労働組合出身者はどうやって対処していくつもりなのだろう。お得いの物乞いばら撒き政策か。連立を組みそうな国民新党の得意技、壮大公共事業と言う手もある。しかし、これでは無駄が増えるばかりで、公約違反になる。民主党政権の脆弱さが失業問題に集約されてきそうな気がしてならない。

麻生と鳩山というどうしょうもなく絶望的な選択の現実から逃避しているわけではないが、Anime “BLEACH”にはまっている。異界から現世にやって来た美少女に触発されて、超能力を目覚めさせる少年の成長と戦いの物語。どこかで見たような話(例えば“灼眼のシャナ”)だが、B級戦闘Animeと思ってみれば、思いのほか楽しめる作品。せめて、英語版を見て英語力の維持向上に努めている。