エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

衰退ということについて

残念ながら、我が国は経済、社会、倫理といった様々な面で衰退期に入ったと認めざるを得ないのではないかと思います。これまで日本の強さは、Macのアルバイト店員までが、四則演算ができて、気の利いた店員になれば相当程度暗算までできてしまうことに象徴されるような、すそ野の広い教育水準の高さだったのではないかと思うのです。NYCのMacの店員全員に四則演算のできることを期待してはならないのですが、Macの画一的なManualとは、そもそも彼らのような店員を想定して作られたものと考えれば、非常に納得がゆくものです。つまり、一般庶民の基礎学力や意識が高い我が国では、MacのManualでは水準的に低すぎるのであって、誰でもコンビニの何でも屋さん的Manualくらいはこなせるというのが、これまでの日本人の際立った特長だったと言えます。

しかし、それも人口減少による社会インフラの衰弱なのか、「あの」ゆとり教育の成果なのか、原因は不明ですが、我が国も悪い意味で「普通の国」になってきているように思える事象にぶつかることがあります。

最近、Internet Providerに簡単な料金に関する照会をしたときのことです。Support Deskは15分も待たせた末に、出てきたOperatorの応えは、こちらが分かり易く質問を発している(つもり)にもかかわらず、「Credit Card会社に聞け」というあり得ない回答で、質問者を怒り狂わせるに十分なものでした。そして、先日洗濯屋から戻ってきたパンツ(Pantsは米語、英国かぶれならTrousersですよね)を穿こうとしてみるとプレスが2重線です。この洗濯屋は、苦情を言うと対応はしてくれるのですが、時々こういう雑な仕事をして平気で洗濯物を返してよこすことを繰り返します。

と、ここまでならばうるさいおやじの繰り言に過ぎませんが、国鉄時代から奇跡のような時刻の正確さと無事故を誇っていたJRの新幹線は一体どこに行ったのだろうというような事件がここ数年相継いでいるような気がしてなりません。(ただ、JR東日本や東北・上越新幹線に事件は集中していることも次の記事から分かります。)「衰退」というキーワードでこれらのことがらが繋がっていないことを切に願う次第です。

=== 日本経済新聞電子版より引用 ===

JR東、一時新幹線全線ストップ システムトラブルでダイヤ大幅に乱れ

17日午前8時23分ごろ、JR東日本が運行する東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線の運行管理システムにトラブルが発生し、全線で運転を見合わせた。約1時間15分後の同9時38分にシステムの正常な作動を確認、運転を再開したがダイヤは大幅に乱れた。運休、遅延は午前11時半現在で計108本。約7万3700人に影響が出た。列車8本が駅間で緊急停止し、順次最寄りの駅に移動したという。

同社によると、同社の新幹線全体を統括するシステム「COSMOS(コスモス)」の運行を管理する系統に不具合が発生。運行本部にあるパソコン画面のダイヤ部分がついたり消えたりする問題が起きた。

同社は、ダイヤのデータが各駅に送られていない恐れがあると判断し、運行を停止。その後運行本部のパソコン表示が安定し、データも各駅に届いていると分かったため、試運転を経て全面再開した。同社電気ネットワーク部は「初めての不具合で、発生や復旧の理由を調査中」としている。

コスモスは昨年12月の東北新幹線八戸―新青森開通で大きな更新を行ったが、関連は不明。

自然災害以外の主な新幹線の運行トラブル

▽1997年11月16日

上越新幹線大宮―熊谷間で停電事故が発生し、東北・上越長野新幹線で2日間にわたってダイヤが乱れた。26万人に影響

▽2001年11月13日

停電事故で東北・上越長野新幹線が5時間半にわたり全線ストップ。6万3千人に影響

▽08年9月28日

システム故障で東北・上越など各新幹線が約4時間にわたり全線ストップ。6万8500人に影響

▽08年12月29日

システム故障で東北・上越など各新幹線が始発から3時間にわたり全線ストップ。112本が運休、13万7700人に影響

▽11年1月15日

東北新幹線での架線断線と信号機故障のトラブルで東北・山形・秋田新幹線が最大4時間運転を見合わせ、5万4千人に影響

=== 引用終わり ===