エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

米GDP、年率3.2%増 10〜12月

米国の2010年10〜12月期GDP速報値が年率換算3.2%増と報じられました。この数字を見る限り、米国が日本型のDeflationary Spiralに陥る可能性は、低いのではないかと判断できます。そもそも、Baby Boomer世代を抱えているとはいえ、日本のような急激な生産年齢人口の減少は考えにくい米国にあって、日本型のDeflationary Spiralの影に怯えるのは行き過ぎだったのかもしれません。

=== 日本経済新聞電子版より引用 ===

米GDP年率3.2%増 10〜12月、消費・輸出が好調

2011/1/28 日本経済新聞 電子版

【ワシントン=御調昌邦】米商務省が28日発表した2010年10〜12月期の米実質国内総生産(GDP、速報値、季節調整済み)は前期に比べて年率換算で3.2%増加した。個人消費や輸出が好調だった。6四半期連続のプラスで、10年1〜3月期以来の高成長となった。米経済は回復力がやや強まっているが、依然として雇用情勢などには懸念が残る。

昨年10〜12月期の実質GDPの増加率は市場予測の平均(3.7%)を下回った。実質GDPの水準は金融危機前の07年10〜12月期を上回り、過去最高となった。10年通年のGDPは2.9%増となり、05年以来の高成長となった。

10〜12月期の内訳をみると、GDPの約7割を占める個人消費が前期比年率で4.4%増となり、06年1〜3月期以来の増加幅となった。特に自動車の購入が増えたほか、年末商戦が前年より好調だった影響もあるとみられる。失業率は9%台半ばで高止まりしており、個人消費の持続性が焦点になる。

設備投資は4.4%増。4四半期連続のプラスとなったが、増加幅は前期の10.0%増から縮小した。生産設備やソフトウエアへの投資の勢いがやや弱まった。

輸出は8.5%増となり、好調さを保った。一方、輸入は13.6%減となり6四半期ぶりのマイナスとなった。この結果、輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを大きく押し上げた。

一方で、これまで成長をけん引してきた在庫投資はGDPを押し下げる要因となった。企業の在庫投資が一巡した可能性が高い。住宅投資は3.4%増となり、2四半期ぶりにプラスに転換した。政府支出は0.6%減だった。

=== 引用終わり ===

株式市場は、既に織り込み済みだったのか、また、何といってもここにきてEgypt情勢が急を告げていることが影響したのか、NY Dowは10360.34、166.13安で引けました。