エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

新年のお慶びを申し上げます_2012


新年のお慶びを申し上げます

 

 兎年の昨年は、西側世界全体が飛躍の年どころかバンジージャンプしてしまったような一年でありましたが、大震災と津波による被害を被った我が国においても、これからの数年間は、その国力と叡智が試される試練の時になると思われます。

 そんな中、現政権は、遅れに遅れているようにしか見えない被災地の復興に注力するそぶりも見えず、TPP騒ぎで国論を2分し、「社会保障と税の一体改革」と称して消費税の増税を大急ぎで進めています。挙句に、安全保障上最重要課題の沖縄米軍基地問題は手付かずのまま、来年に持ち越されました。

 おそらく、野田政権は来年前半のどこかで倒れ、そうなったときには、総選挙の可能性が急速に高まってくると予想しています。その根拠となる、野田首相のかなり致命的な勇み足がこれです。こんなことをしていては、無理をしてObama大統領の顔を立てたTPP協議参加表明の意味など吹っ飛んでしまうのでしょう。
中国国債購入で合意=円・人民元の貿易決済も促進―日中首脳会談_12月25日

 また、消費税を2014年に8%、2015年に10%まで引上げるという民主党増税素案が昨年末に一応まとまったようです。このことが、経済にどういう影響を及ぼすのかということですが、10年以上にわたるデフレ経済に国民はすっかり慣れてしまっていると考えるべきです。その結果、駆け込み需要でインフレ気味に振れる可能性は非常に低いといわざるを得ず、むしろ、デフレが続くものと予想して行動するため、当面デフレがさらに深刻化するだろうと考えるのが妥当な線です。

 龍の年の今年は、総選挙で正しい一票を投じることを始め、「日本の洗濯」につながるような行動を通じて、国及び地域社会に少しでも貢献していきたいものです。本年も、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 
 二〇一二    元  旦