エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

いじめには反撃を

 滋賀県大津市でのいじめ自殺(註)事件が、この数週間ほど大きく報道されるようになってきました。事実を隠蔽しようとしてきた中学校、教育委員会大津市などに対するNet発の怒りは凄まじく、既に加害者の実名や画像などの情報が飛び交っています。報道によれば、ただのいじめなどではなく、「暴行」、「器物損壊」、「脅迫」、「窃盗」など、明らかな刑法犯罪の被害を被った末に非業の死を遂げた少年のご冥福を祈らずにはおられません。
 【大津】中2いじめ自殺事件まとめ@ウィキ


 閉塞感が漂っている時代の象徴などとめったなことは申せませんが、教育現場でのいじめや職場でのパワハラと「いじめ」が社会問題化してきている昨今です。例によって、いろいろな人たちが現れ出てきて、好き勝手なこと(多くの場合は御託といってよい程度のこと)を述べています。しかし、いじめの被害を受けている方々が救われるための最も有効で手っ取り早い手段は、反撃であり、「暴力」です。暴行されたら暴行し返すだけでよいのです、できれば倍返しにして。それができれば苦労はない、できないからこそ、被害者は自殺に及んでしまったのだという反論があることは、百も承知です。しかし、ここで最優先すべきことは、死なずに生き残ることであり、生き残るためには反撃が必要条件です。

 この点で、私たちにちょっかいを出されても反撃してはいけないという誤った思想を刷り込んでいる原典は、国家の基本法たる日本国憲法です。日本国憲法は、9条で、国家の主権の根幹とも言える反撃する権利を放棄し、その前文で、諸外国の公正と信義に信頼して、安全と生存を保持するという夢想的平和主義の精神を唱えて私たちを誤った方向へ導いているのです。このような基本法を持たなければならなかったことは、まさしく噴飯ものでしかないのです。

 また、反撃と言うのは暴力を使ってその場で殴り返すことだけに限りません。犯罪の被害に遭ったときに真っ先に相談しなければならないところは、学校ではないし、件のどうしようもない担任教師でもありえないことは、誰でも分かっていることです。犯罪の被害にあったときに届出るべき先はもちろん「警察」です。

 いじめの被害者は、とにかく根性を出して反撃することがとても大事です。それをしないと、悲劇は繰り返されます。さらに、いじめ問題が社会の澱(おり)のように積もり積もって行き、その行き着く先は、徹底的にゆがんだ形での社会に対する反撃ということにもなりかねません。だからこそ、いまここで被害者が加害者に反撃できる精神的な土壌を育てる作業及び啓蒙を始めておかなければならないと思うのです。そのことが、いじめが原因で自らの命を絶つことになった方々に対するせめてもの供養になるのではないかと思うからです。

(註)被害者の少年が亡くなったときの状況などから、Net等では他殺説さえもささやかれています。