エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

2012年9月自民党総裁選中の雑感

 自由民主党の総裁選挙が来週9月26日に予定されています。選挙戦は終盤を迎えていますが、気付いた点や疑問点を少々整理しておきます。


1.町村候補は何故撤退しないのか?

 病気で、遊説もテレビ討論参加も不可能になった町村氏は、当選の確率が限りなく零に近くなったのが誰の目にも明らかです。そもそも当選云々の前に、このような肝心の時に大病を患っていて体力に不安があることがわかった方が、総裁あるいは総理を目指そうということ自体国会議員と国民をなめてきっているわけです。そういうことが分かっていながら、本人もその周辺も撤退を口にしないのは何故なのでしょうか?


2.石破候補はやはり御宅に過ぎない?

 この人の話を聞いていると、かつて自衛隊イラクに派兵するときだったと思うのですが、自衛隊を派兵する場所は「非戦闘地域」だったか呼称は失念しましたが、その手の地域に限定するということになって、「では、非戦闘地域とはどのような地域のことか実際判断できるですか?」という趣旨の国会での質問に、「自衛隊が駐屯しているところが非戦闘地域だ」と強引な論理で答えて一歩も譲らなかったことを思い出しました。国会答弁を聞いていて、本気で強弁しているならば頭がいかれているんじゃないかと思ったものです。石破氏は、我が国が、隣国からの主権侵害に対して国益を守るための行動が取れないことの理由として、領海侵犯に対する刑法や自衛隊法の法律が整備されていないことが原因で、スパイ防止法を含め、法律の見直しから行う必要があると主張されます。おっしゃっていることはその通りなのでしょうが、この人の頭の中は、このような法律の思考実験が上手くいかなくなるとそこで思考停止に陥ってしまうような氣がしてなりません。


3.安倍元首相を首相にさせない動き

 安倍元首相の主張の要点は(1)敗戦体制からの脱却ということに加え、今回新たに加わったのが、(2)デフレ退治と成長経済への回帰です。また、その延長線上で、デフレ退治ができない状況下では、平成26年4月に予定される消費税引上げを行わないと明確に述べておられます。 大変に全うな主張と思われるのですが、心配なのは第一次安倍内閣の足を引張り続けてこれを倒したと思われる勢力があるのではないかということです。彼らが、今回の総裁選でどのように動くのでしょうか? 町村候補の動きなどはその一環と見ることもできますし、逆に決戦投票まで町村派の議員が他派に動かないようつなぎ止めるための捨て駒になっていると見ることもできます。しかし、森氏が安倍元総理の出馬への動きを牽制していたことなどから推測するに、前者である可能性が高そうです。

 とすれば、石破候補が1番で通れば、勝ち馬に乗る議員が出て石破総裁の誕生へ、安倍候補が1位、石破2位だとどうだろう、それでも町村派安倍氏に反対票を投じることができるだろうか? いずれにしても、安倍候補には、安倍候補、麻生さん応援@秋葉原の盛上がりぶりにもかかわらず、厳しい戦いが強いられそうです。

安倍晋三@秋葉原_9月20日