エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

笹子トンネル崩落事故を受けて

 山梨県で起きた中央高速笹子トンネルの崩落事故は、死者9人、復旧の目途も立たない大事故になりました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします(トンネル崩落、復旧のメド立たず 死者9人)。

 この事故の報道を最初に聞いたときには、休日だったこともあり、ただの交通事故かと思いました。しかし、よくよく見るとトンネル自体がおかしくなっていたことが原因のようで、通行車両はむしろ災害に巻き込まれたのであることがわかってきました。1夜明けた今朝になって、上記の日経紙にもあるとおり、トンネルの老朽化、点検不良の疑いが報じられるようになってきております。

 おりしも自民党は、事前防災を重視した国土強靭化を政権公約に掲げ、新たに発行する建設国債を日銀に買い取らせることで確保する財源を使い、公共事業を推進する方針が再三発表されています。しかし、このことと、今回の事故が暗示するインフラの老朽化を関連させた説明が今のところ上手く伝えられていないようです。高度成長期に建造された日本のインフラが更新時期を迎えつつあるというのは経済評論家の三橋貴明氏がかねてからの主張されていることの1つですが、このBlog記事が参考になります。
今回の選挙は本気重要!

 また、記事の中で、先週の日本記者クラブ主催の党首討論会を取り上げて、安倍総裁が朝日新聞記者の質問に答えて「河野談話についてはですね、これは閣議決定されたものではありません。安倍政権において「それを証明する事実はなかった」ということは閣議決定しています。そもそも、朝日新聞の、星さんの朝日新聞誤報による、吉田清治という、まあ詐欺師のような男が作った本が、まるで事実かのように、これは日本中に伝わっていったことで、この問題がどんどん大きくなっていきました。その中で、果たして人を人攫いのように連れてきた事実があったかどうかという事については、それは証明されていないということを閣議決定しています。」と述べたということにも言及されていますが、例によって大手新聞各紙はがん無視のようです。