エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

医療法人徳洲会関連の報道再考

 我が国でも最大規模を誇る医療法人徳洲会は、奄美出身の徳田虎雄医師が一代で築いた医療法人です。この医療法人による昨年12月の衆院選を巡る選挙違反事件が大きな醜聞へと展開しています。

 東京地検特捜部は4日、投票の取りまとめを依頼する目的で計6000万円を系列病院幹部らに提供したとして、公職選挙法違反(買収資金交付など)容疑で、鹿児島2区選出の徳田毅たけし衆院議員(42)の母、秀子容疑者(75)を逮捕し、姉のスターン美千代被告(46)を再逮捕しました。一方、警視庁と鹿児島県警は、同法の受交付容疑などで、資金提供された病院幹部3人を再逮捕し、新たに自民党奄美事務所事務局長 山田良一容疑者(58)を逮捕した。

 発表によると、秀子容疑者らは、夫でグループ創業者の徳田虎雄 元衆院議員(75)と共謀。昨年11〜12月頃、病院幹部の石川一郎被告(59)に現金で計1000万円を手渡し、屋田正彦被告(69)らに計5000万円を振り込むなどした疑い。虎雄容疑者は病気で入院中のため逮捕は見送り、在宅のまま取り調べるとしています。

 そして、この事件に引っかかってきたのが、猪瀬直樹東京都知事でした。猪瀬都知事の場合、事件発覚後の同氏の説明及び行動に関する報道を聞けば聞くほど「黒」であり、あまりにはっきりしすぎている点が逆に疑念を誘うような氣配さえします。

 実際、昨年の衆院選及び都知事選を巡って、選挙違反になりかねないおかしな金銭の授受は行われていたのかもしれません。しかし、それよりも、自民党政権の足を引張り、東京五輪の成功にけちをつけたい勢力が蠢いているということも一応疑っておくのが好いと思われます。また、新聞・テレビがこれ見よがしに件の醜聞を報じていることからして、何か裏があるのではないかと疑い、俄かに報道内容を鵜呑みにしないのが正解という可能性も捨て切れません。

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