エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

FRB議長の「あっぱれ」

 既に退任が決まっているBen S. BernankeasFRB議長が今週発表した金融緩和策の縮小は、その時期、やり方においてお見事という他なかったと思われます。当初、名議長と謳われた前任者と比較されて「馬鹿ナンキ」とか揶揄されていた現議長です。しかし、この発表を受けて、米国株式市場は、大幅下落どころかむしろ上昇し、週を通すとNYDowで300ドルも上昇、史上最高値を更新しているのです。今夏、何度も市場の反応を試した結果を踏まえ、市場がTaperingの実施を完全に織り込んだと読み切っての発表は、匠の業のような見事さでした。かつ、異例の量的緩和は緩和に向かうとしても、失業率が6.5%を下回るまで、ゼロ金利は維持していくという従来の原則を再確認する念の入れようでした。

Bernanke’s Statement(18日)

 黒田日銀の異次元金融緩和措置について、日本経済が麻薬中毒のように異次元措置から抜けられなくなるのではないかという懸念がありましたが、FRB議長が見事なお手本を示してくれました。BernankeasFRB議長に「あっぱれ」をさし上げなくてはなりません。