先日知人のおばさんから「おかまバーは面白い」との発言があり、少々驚かされました。男性の場合、中には面白いという人もいるかもしれませんが、大多数はちょっと氣味が悪いといったところではないかと思います。そのような場所に敢えて行こうとは思いません。行ったこともない男の単なる推測ですが、女性が「おかまバー」惹かれる理由の一つは、何かの見世物を見に行くような感じなのかもしれません。怖いもの見たさ、といったらいい過ぎですが、多少それに近いものではないでしょうか。
一時日本でも話題になった韓流ブームも、その支持層の中核をなしたのは、もしかするとこのおばさんたちの見世物見物的な心理であったのではないかと仮説を立てることができます。仄聞するに、韓流ドラマは、日本の日常とはかけ離れた筋立てや過剰な表現が特徴であったようです。また、韓流のスター達は、この世のものとは思えぬ美形を誇る一方で、彼の国においては、一般人から元首に至るまで、美容整形手術による見てくれの好さを追求して止まぬ文化が知られています。
だとすれば、最近の韓流の人氣凋落は、単に政治における関係悪化だけが原因ではなく、それは単なるきっかけだったに過ぎないといえます。単なる見世物のブームの凋落は、最初から時間の問題であって、要するに飽きられたということなのです。
