エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

20150115スイス中銀による政策変更と相場

 昨日、スイス中央銀行による対ユーロ上限撤廃の発表は、金融市場に衝撃を与えました。この出来事をどうみるかです。スイスは、昨今の欧州の混乱を喫緊かつ深刻な問題と把握して、年始からささやかれているギリシャのEuro離脱を市場に織り込ませようとしているのではないかと考えました。さらに、その先にあるEuro崩壊という最悪の事態も想定はしていることでしょう。最悪の事態には至らないまでも、欧州の混乱状態は、簡単には収束しないというのが正しい見識のように思えます。

 だとすれば、当面スイス・フラン及び円が買われやすい力が市場に加わるのは必定です。一方、米国経済は依然好調そうですので、日米の金利差による円安傾向は消えないと思います。しかし、欧州中銀による量的緩和策の思惑、その金融政策自体がさらに反統合の遠心力を強める可能性も秘めていること、などを考慮すれば、Euro安は必定です。

 国内市場についていえば、円高傾向のもみ合い、株式市場の下落傾向が当面予想されます。