エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

年金機構からの情報漏洩は自爆テロか?

 先週の日本放送、木曜「The Voice」からの書き起こしです。

=== The Voice ===

飯田アナ:衆院憲法審査会は、自民党の高村副総裁や民主党の枝野幹事長らが出席して、集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法案の合憲性をめぐって激論を交わしました。高村氏は、便宜的意図的な憲法解釈の変更ではなく、違憲との批判は全くあたらないと主張しておりますが、枝野さんは、論理の一部をつまみ食いして行使が可能だと導くのは、法解釈の基本に反すると反論をしております。

青山:この激論、そもそもおかしいなと思いません?

飯田:国を守るって所がスタートなのに、なんでこんな神学論争しちゃってるんだろうなって。

青山:それもあるんだけど、まずおかしいのは、憲法審査会って何のためにあるんですか?
憲法審査会って今の憲法でいいのか、よくないのか。憲法改正するのかしないのか。もしも、改正するんだったら、どこを改正するんですかというのを審査するためにあるんですよ。個別の法案の審査会じゃないんですよ。なんで、憲法審査会で安全保障法制議論するんですか?

なぜ今、自民党高村副総裁と民主党枝野幹事長が激論になったかというと、その前に憲法審査会が参考人憲法学者を呼んで、憲法の話じゃなくて、安全保障法制が合憲か、どうかを聞いたことになってる。それで、自民党が呼んだ憲法学者が安保法制は違憲だと言ったので、これは政府としては反論しないといけないことになって、自民党の高村さんがこれは合憲だと言って、枝野幹事長が激しく反論したことになってるけど、そもそもおかしいでしょ?

憲法審査会に、憲法学者を呼ぶんだったら、この憲法はいいのか悪いのか。そのままでいいのか、それとも変える所あるのかというのを当然、意見を聞くんであって。そもそも、衆議院の特別審査会で安保法制の議論をしてて、そこでも参考人からやがて意見聞かなきゃいけないのに、なぜ憲法審査会がそれを先んじて個別法案の話をするんですか? わけわかんないじゃないですか。

これはまず、その与党の特に自民党の事実上の憲法改正責任者である船田さんが無茶苦茶なんですよ。何やってんだって話で。実は火曜日の早朝に政権中枢と会った時に僕が言ったのは、安倍総理は、この船田さんを解任すべきだと、そうでないと何をやってるかわからないと。これだけ夕刊各紙が、重視して報道しながら、そもそも憲法審査会でやることじゃないでしょって話が全くないんですよ。どうしてこう基本を外す話ばっかりがこの国会で行われてるのか?

もう一点、たぶん皆さんがショックを受けるかもしれない話があってですね。そもそもこの激論の元になってるのがさっきも言いましたとおり、与党・自公が呼んだ学者すら、この安保法制は違憲だと言ったと。なんでそういう人を呼ぶのかと。この呼ばれた学者さんはですね、護憲派で知られてるうえに、この安保法制について明確に反対を前から表明なさってて、反対運動の先頭に立ってる人。それがなんで自民党公明党が呼んだのか謎でしょ? その答え知ってる?

飯田:これまさかと思いますけど、潰そうとしてるわけじゃないですよね?

青山:自民党が?

飯田:はい。

青山:自民党の反主流派はそうですけども。いや、それどころじゃないんですよ。そんなレベルにもいかない話なんですよ。何と、どの国会でも、民主党政権だろうと自民党政権だろうとずっと同じなのはね、国会に参考人を呼ぶときには、国会は政党や議員の場です。つまり、内閣じゃありません。立法府ですから。従って、自民党推薦とか公明党推薦とか民主党推薦とかいう参考人が現れるでしょ? そういう人達を政党は選んでないんですよ。役人にぶん投げてるわけ。

飯田:あっそうなんですか

青山:僕は言わば、その生き証人です。特定秘密保護法ってありましたよね? これも大紛糾して。僕は、特定秘密保護法スパイ防止法の入り口としてやるべきだという意見だったんです。僕は政府批判も自民党批判もガンガンやってますから、来るわけないと思ってたら、参考人招致質疑のギリギリになって、お役人から電話が掛かってきて、なんとか参考人招致に出てくれませんかと言われて。他の賛成派の人どうしたんですかと聞いたら、皆さん怖がってて。学者もテレビ出てる人も評論家も皆さん特定秘密保護法には賛成だけど、賛成って言うとメディアから干されると。これで小説も書けない、映画も作れないってムードになってるから国会でそんな証言するのヤダと言って誰1人も応じてくれないと。
しょうがないんで、政府や自民党の批判もしてるけど、一定の評価もしてるから青山さんに出て欲しいって言われてたんで。

あっそうですか。じゃ、僕は言いたいこと言うだけですよ。良いんですかって言ったら、勿論いいですよと言われたから、国会に行ったらですよ。何が起きたかというと、いきなり委員長からですね、青山参考人って呼ばれるでしょ? 自由民主党公明党推薦のって言われるから、僕が冒頭に言ったのは、これ記録に残ってるから見てほしいんですけど、動画もあると思う。僕が言ったのは、私は自民党推薦されてないと。なぜかと、自民党から一回も電話も何も一切接触無いと。電話してきた、連絡してきたのは役人だけであって。従って、私は自民党推薦じゃないと。

そもそも自民党安倍総理も含めて、アメリカから情報貰うためにこの法案が必要だということは間違いだと。アメリカは必ず同盟国といっても情報に加工して渡すんで。それをそのままストーンと頂こう法案なんて僕は賛成するはずがないと。言葉は違うけど、趣旨としてはそういうこと言って。必要なのはスパイ防止法であって、こういう時に必ず拉致問題が置き去りにされてるけど。本当はスパイ防止法ないから例えば、拉致被害者の親御さんが地域であの人が協力して情報渡したから、うちの子供がさらわれたと。その情報提供者ってつまり、スパイ活動やってる日本人ですよ普通の。在日の方もいらっしゃるけど。普通の日本人もいるわけですよ。スーパーマーケットで顔を合わせると。お父さんは思わず首を絞めようと思うけれども、国民がいつか目覚めると思って我慢するんですという話を直接、僕は聞いててスパイ防止法を必ず作らなきゃいけないと。そのせめてもの入り口として、この法案のポジティブな面を見ようとしてるんだっていう話をしたわけですよ。

話を戻しますとね。自民党から一回も話が無いわけですよ。僕は勿論記者出身なんで、その経緯をもう一回調べたら、ありとあらゆる証人は、役所に全部丸投げされてて。そして今回も、なんと責任者の船田さんも含めて、誰が国会に現れるかを知らないんですよ。役人に任せたまま。

飯田:当日まで知らないと

青山:それで、その推薦した人、つまり役所の中に中国の手が入ってんですよ。これはインテリジェンスにも関わってる人だから名前は拷問されても生涯言いませんけど。火曜日の早朝会った時に、この推薦した役所の中に中国人の手が入ってると。僕は証拠もあると言ったら、この政権中枢は当然否定すると思ったら、その通りですと言ったんですよ。だから、中国による倒閣運動が始まってて。それも中国は普段から備えてるから、どういう政権が現れても中国が気に入るんだったら支えるし、気に入らなかったら潰すってことを普段からやってる長年。これはアメリカに対してもやってるけど日本にだけやらないわけないでしょ。それでね、関連で言うと第一次安倍政権が揺らぎだしたのは、どっからですか?

飯田:消えた年金問題

青山:消えた年金問題。当時、なんて言ってましたか政治家は? 自爆テロって言ってたでしょ?
それはようするに、社会保険庁の中に中国の手が労働組合も通じて、労働組合が悪いって話じゃないですよ。でも入り口はそこを使って中国勢力が入り込んで、そっからやりだしたから、それをある程度わかってる人もいたから自爆テロって話が出たわけですよ。今回の日本年金機構に対するハッキングも日米捜査当局は、中国人民解放軍系の、解放軍が直接やるとヤバいから解放軍が雇ったハッカーがやった形跡があると既にみなしてて、一切公表されてないけど。そういう背景があるのに役所の中にそういう外国勢力が入り込む。これは、実は国際社会では、むしろ常識的にあるわけですよ。政治家にも役人にも入り込むわけで。そういう現実があるのに、これは民主党政権も同じです。参考人招致は役人に丸投げなんです。その結果、この安保法制反対っていう学者が国会に現れて、そしてこの憲法審査会で本来やるべき議論じゃない議論を大声で副総裁と幹事長がやり合うって事態になってるわけですよ。少なくても報道機関は、そういう根っこを報じてくれないと国民は何が起きてるのかさっぱりわからないわけですよ。

飯田:もめてんなってしかわからないですからね。

青山:不毛な議論してるなとしかわからないけど本当は根っこにそういうことがあるわけですよ。

飯田:これ憲法審査会ってことは、衆議院の事務局が実際は取り仕切ってるわけですよね? そこにも入ってるってことですか?

青山:もちろん。立法府は国会しかないんですから中国は当然そこを見逃しません。僕が中国共産党の一員だったら真っ先に考えますよ。

=== 転載 終わり ===