エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

新聞・テレビの退潮傾向

 今週は、遂にあの悪評高かった2020東京五輪のエンブレム白紙撤回が正式に発表されました。前代未聞の出来事とはいえ、誠に好かったと思います。組織委員会などは、外国人から訴訟が起こされているのも無視してごり押しするつもりだったようですので、どう見てもパクリで無理筋だし、デザイン自体も良いと思う人が本当に少ないというネットの常識的な意見が権威に勝利した一瞬でした。やはり、我が国には民主主義が生きています。新たに選定されるエンブレムが、我が国の歴史と伝統、そして文化を想起させるすばらしいものであって欲しいと祈念します。個人的には、IOCが何と言おうが、招致のときのエンブレムをそのまま使うのが好いのではないかと思っています。

 などとほざいていたら、こんな事件があったことを今日知りました。小生はテレビを見ないので、全然感知しなかったのですが、TBSが夜のゴールデンタイムに流したドラマで、悪役の政治家にわざわざブルーリボンバッチをつけさせていたというのです。明らかに拉致被害者の救出に心を砕いて活動してきた政治家に対する故意の嫌がらせの意図が見て取れます。こういうドラマを製作して恬として恥じない連中というのは本当に日本人なのか、大きな疑問符がつきます。しかし、そういった連中にこういったドラマを全国放送で流させてしまう土壌は、拉致問題を心から自分の同胞の問題として意識できずに放置している国民全体が作り出しているのかもしれません。問題の根は意外に深いといわざるを得ません。

=== 朝日新聞電子版 平成27年9月5日 ===

 TBSは4日、8月31日放送のドラマ「SP八剱(やつるぎ)貴志」で、北朝鮮による拉致被害者救出活動のシンボルであるブルーリボンバッジを、逮捕される国会議員役の俳優の胸に付けたことについて、「全く他意はありませんでしたが、配慮に欠け、拉致被害者のご家族をはじめ支援者、関係の皆様のお気持ちを傷つけたことを心よりお詫(わ)び申し上げます」と謝罪する文章を公式サイトに掲載した。ネット上などで、演出が問題だと指摘されていた。(松沢奈々子)

=== 転載 終わり ===

 ところで、最近電車に乗っていて氣がついたのですが、新聞を読む人を本当に見かけなくなりました。実感としては、2から3割は何もしていない、6から7割はガラケータブレットを含むスマホの類を見ています。後の1割程度は、読書などのようです。もっとも、スマホで電子版の新聞を購読している人もいくらかはいるのかもしれませんので、新聞が読まれなくなったとはいいきれませんが。

 旧来のメディアの退潮傾向は、世界的な現象なのでしょうが、我が国の場合、また特有の事情があって、テレビ離れ、新聞否定が急速に進んでいるようです。佐野研二郎氏のエンブレムがそうだったように民からの支持が得られないものは滅びるのが民主主義の掟というものです。