エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

天皇陛下のお言葉に関する各紙の報道

 まずは、読売新聞の記事、最低でもこのくらいの礼節は守るのが常識です。

=== 読売新聞電子版 ===

「象徴の務め困難に」天皇陛下生前退位を示唆
 天皇陛下は8日午後3時から、国民に向けたビデオメッセージで「高齢になった天皇の望ましい在り方」についての考えを発表された。

 数年前から、体力の低下を覚え、これから先の身の処し方を考えるようになったとして、「今後、象徴としての務めを果たすことが難しくなる」と述べ、「終身天皇」を前提とした制度の問題点を挙げながら「生前退位」の意向を示唆された。政府は陛下のお言葉を受け、安倍首相がコメントを発表する予定。

 ビデオでは、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えるとしたうえで、約10分間にわたり、個人的な考えを述べられた。

 陛下は即位からの28年間を振り返るなかで「人々の傍らに立ち、声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切」と天皇観を語られた。だが、2003年に前立腺、12年に心臓の手術を受け、80歳を過ぎ、「全身全霊をもって象徴の務めを果たすことが難しくなるのではないか」と案じられている。

 陛下に配慮した公務の削減について「象徴としての行為を限りなく縮小していくには無理がある」と述べ、国事行為を代行する摂政を置く場合も「天皇の務めを果たせぬまま、生涯天皇であり続けることに変わりはない」との考えを示された。

 また、天皇崩御とともに皇位が継承されるいまの制度で、天皇が健康を損なうと国民の暮らしに影響が及ぶことや、葬儀と即位の行事が同時に進み「残される家族が厳しい状況下に置かれる事態」を避けたいとの気持ちも明かされた。

 最後に、お言葉を発表した理由について「象徴天皇の務めが途切れることなく、安定的に続いていくことを念じ、気持ちを話した」と説明。国民の理解を得られることを「切に願っている」と締めくくられた。

=== 転載終わり ===

 続いて、朝日新聞、だからバカヒといわれる平常運転。しかも、記者名入りで絶対に正しい敬語を使用しないという不思議な記事でもある。

=== 朝日新聞電子版 ===

天皇陛下、お気持ちを表明 ビデオメッセージ

 宮内庁は8日午後3時、天皇の位を皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を周囲に示していた天皇陛下が「象徴としてのお務め」についてのお気持ちを示したビデオメッセージを公表した。陛下は自身の衰えが進むなかで「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないか」と懸念を表明。憲法上の立場から直接的な表現は避けながらも、将来的な退位の意向を強くにじませる内容となった。

 また、天皇に代わり皇太子さまが国事行為を行う「摂政」については「天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません」と否定的な考えが示された。

 お気持ちは7日夕、お住まいの皇居・御所で収録された。8日午後、宮内庁のホームページに掲載される。天皇陛下がビデオメッセージを公表するのは、東日本大震災後の2011年3月以来、2回目。

 現状では天皇に退位は認められていない。政府は陛下のお気持ち表明を受け、内閣官房に置く皇室典範改正準備室を中心に、生前退位を含め、対応について議論を進める方向だ。(島康彦、多田晃子)

=== 転載終わり ===