エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

攻殻機動隊-Ghost in the Shell

ここ数箇月Eurekaを始め一部のAnimeにはまっているのだが、攻殻機動隊Ghost in the Shell)に辿り着いた。この作品の名前はよく見かけたのだが、どういう内容の作品なのか全く知らなかった。いつ頃、どこの地上波で放映されたのかも関知するところではなかった。最近気が向いたので、この作品について一応の基礎知識をつけたところで、神山版のStand Alon Complex(SAC) 2nd Gigからぼちぼち見始めたところである。作品構成自体相当複雑なので、調べてわかったことをまとめておく。

映像作品としては、劇場用に製作された押井守監督の「攻殻機動隊」(1995年)が有る。この作品はまだ見ていないが、人間と機械やNetの境界がはるかに曖昧になった(註)近未来日本を舞台に、完全義体のCyborg草薙素子とCyborg部隊公安9課の活躍を描いた物語という原型が提示される。米国など海外における評価が非常に高い作品で、日本のAnimeは、「宮崎だけじゃない」と外国人をして言わしめた作品なのだそうだ。その続編が「Innocent」(2004年)。

この映画版とは別に、草薙少佐や公安9課の基本設定は同じだが、若干色合いの異なるTV版「攻殻機動隊 S.A.C」(2002年)、その続編「攻殻機動隊 S.A.C.2nd Gig」(2004年)がある。こちらは、神山健治監督作品で、より娯楽性が高いといわれる。さらに、TV版1st Seasonと2nd Seasonの主要事件をDigestした、「攻殻機動隊 S.A.C. 笑い男事件」、「攻殻機動隊 S.A.C 個別の11人事件」のDVD版があり、劇場用としてもおかしくない出来ばえと言う高い評価を得ていた。2006年11月これらの続編であり、DVD版専用に製作された、「攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society」が発表された。神山監督は、「この作品が既に自分の手を離れ、自分が勝手に終わらせることのできるような代物ではなくなっている。」と語っており、続編が引き続き製作されることを示唆している。「刑事コロンボ」Seriesのような様相になってきているという感じだ。Peter Folkは老いてしまったが、草薙素子義体は、そう簡単には老いないので、神山監督とStaffの才能が枯渇しない限り、作品は続くということだろう。Fanにはうれしい限りだ。

註:神経伝達や記憶能力などを補強するためのマイクロマシンを脳内に注入する技術である電脳化や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系である義体化技術が普及した世界で、多くの者が電脳化によりネットに直接アクセスできる時代を舞台としている。普通の人間と電脳化や義体化したサイボーグ、AI制御のアンドロイド、バイオロイドが混在する社会で起こる様々な犯罪を未然に防ぐ攻性の組織公安9課の活躍を描いた物語。(Wikipediaより引用)