エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

USENの株主総会

昨日は、株主総会と言うものに、初めて行ってきました。9月1日から8月31日までと言う変則会計年度のために株主総会がこの時期で、比較的出席し易かったこと、同社が今年の含み損の7割くらいを占めていることなどから、社長の話を直に聞いて見るのも時間の無駄にはならないだろうと、のこのこ出かけていった訳です。ついでながら、今年、“Witchblade”、“Eureka seveN”とAnimeを熱心に見るようになり出したきっかけも同社のGyaoなんで。もともと漫画好きではありましたが、改めてAnime界の発展振りを思い知らされました。日本は宮崎さんだけじゃないんだと。

宇野社長は、外見の印象とは異なり、なかなかしっかりした説明と質問に対する受け答えで、Presentation能力は大したものだと感心した。第一に、問題になったのは、映像・Contents事業だ。売上高は、230億円と全体1820億円の13%にまでなっているが、97億円の赤字である。しかし、Gyaoは、Traffic数でYahoo、MixiYou Tubeに次いで第4位になっており、また、登録者数も直近で1,200万人を超えてきているとのことであった。更に、11月単月で黒字化しそうだと言う発言もあって、取敢えず、将来的には期待が持てそうな感じではあった。しかし、Gyaoは、いちいちLog inしなくても実際見られるので、それで果たして、視聴者の属性に応じたCMを自在に流すなどと言うことが本当にできているのか大いに疑問だ。

第二に、監査法人トーマツから三優監査法人に替えた理由については、同監査法人が過去Culture Convenience Clubの監査を担当してきたことなどから、映像権の評価について強みを持っているからだと言う説明であった。まあ、Tsutaya監査法人ということならば、それなりに説得力はあるのかな。

また、同社は宇野社長がOwnerだと言うことは周知の事実だが、50%以上の大株主であることを改めて思い知らされた。東証上場を目指していることも、ここ数年株主総会で言及しているらしい。時価総額が1千億円以上あれば、たとい赤字であっても上場に際して例外措置で審査対象になるとのことだった。

株主の質問と言うのは、それこそ玉石混交で、くだらぬ質問も多かった。印象としては、社長が、うまく言いくるめてしまうところがあったとは言え、馬脚を現すこともなく、誠実な態度に終始していた点に好感が持てた。

午後、株主優待の映画“Perfume”まで見てきたが、18世紀Franceを舞台にした猟奇殺人の話だった。白人の感覚で作った映画で、そういう感覚でみればそれなりに面白いのだが、日本人には多分受けないよな、と言う感じ。買収した映画配給のGyagaは、やっぱりだめなんじゃなかろうかと、ふと、思わせる作品。