エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

参院選挙と株式市場

ここの所の円安は、社会保険の記録漏れ騒動で自民党が惨敗するのを見越した仕掛け的円売りがあるのではないかと以前に書いたが、これから選挙後までの市場の動きはどのようなものになるのだろうか。

おそらく、円売り、株安の山は、あるとすれば7月中の選挙前と見る。年金問題の悪い流れが止まらず、自民党惨敗の予測や世論調査の結果が報道されるなどの事象が起きたときだ。

しかし、選挙結果は、自民勝利までは期待できないが、思ったより負けないのではなかろうか。前回の総選挙で、自民党に大量の票を投じたのは、旧来の非都市部の保守層ではない。彼等の代表格が地方郵便局の局長で、むしろ小泉政権から見捨てられたと感じた古い利権を持っていた人々であり、これらの人々は小泉時代に相当程度今の自民党から離れていたと仮定してよいのではなかろうか。また、今回の年金問題で被害者意識が非常に高い層は、またまた、非都市部の保守層などに重なるところが多いという仮説も立ててみる価値はあるだろう。

続いて、郵政選挙小泉政権に票を投じた都市部中心の浮動票有権者は、年齢が比較的若く、自由競争を支持し、格差に比較的寛容、年金など端から当てにはしていないと言うような特性を多かれ少なかれ持っているようなTVよりもPCに慣れ親しむ人々と想定している。このような、我が国における新保守とも言える人々が安倍政権をどの程度支持しているのかは、はっきりしたことは分からないが、小澤一郎を信用して民主党に票を投じるかどうか。投じない確率の方がむしろ高いと思う。だって、こいつこそ、角栄流利権政治の正統な継承者ではないか。

以上から、選挙前の株安は買い。自民の敗北が予想外に軽微な負け方であることが判明した段階から株式は再び上昇基調に戻ると見る。