エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

混迷の新年度始まる

街には、桜の花が開き、初初しい新入社員が目に付く新年度になった。労働契約法が施行され、後期高齢者医療保険制度も発足、この辺りはきちんと勉強しておかないと社労士として恥ずかしいところだ。それはそれとして、「次期日銀総裁決定問題」も「道路特定財源暫定税率問題」は結論が出ないまま新年度と言う異常事態となったが、とにかく日常は何事もなかったかのように過ぎて行く。しかし、今回の出来事の意味は決して小さくない。誰もが薄々感じていたことではあるのだが、今更ながら自民党と言う政党が本質的に単なる利権政党であると言う事実を連日白日の下に晒し続けたと思うからだ。

小泉首相の登場は、既に賞味期限切れであった自民党を5年間延命させたが、自民党をぶっ壊し、生まれ変わらせると言う志は、道半ばで完全に途絶えた様に見える。日銀総裁にあのノーパンしゃぶしゃぶ醜聞の当事者だった福井を総裁に任命してその責務に就かせた自民党は、その後継者として同じくノーパンしゃぶしゃぶかつ旧大蔵省出身の武藤を任命しようとして、参院過半数を占める野党の猛反発を受ける。そして、なぜ彼が適任なのか、何らその信念を示すこともできないままに武藤総裁人事を断念。

続いての暫定税率も法案の国会通過を敢行することができず、4月に入って遂にガソリンの1L当たり25円ほどの値下げにつながった。最早再値上げにつながる暫定税率を断行すれば、総すかんを食らうこと必至の情勢と言って良い。衆議院における再可決と言う手段が使えないのは、この暫定税率やら道路特定財源が存在する最大の理由が、国や国民のためにではなく、利権に関わる自民党自民党を支えている特定の勢力のためにあると言うことを重々承知しているからだ。さすがに国会で嘘八百を並べ立てて、暫定税率を維持することこそが国家百年の計にそった施策であるという信念を明らかにする千両役者は、福田のような者を総裁に選んだ政党には一人として残っていないことだろう。

そう、今国民が政治家に望んでいるものは、「信念」のたった二文字。福田になくて、小泉元首相にあったもの。安倍には有るかのように見えて、やはりなかったものだろう。へたれ気味の我が国にも、堀江モンの例を上げるまでもなく、現体制と権力に取って代わろうと言う野心や強烈な虚栄心を持った人間はいくらでもいる。こう言う人たちが信念を示せない現政府を見限り、雪崩を打って勝ち馬に乗ろうと民主党に鞍替えすることも十分に予想される。

小沢一郎を爪の先ほどにも信用はしていないのだが、今年度中の政権交代は客観的に見てあり得ると見た。

(覚 書)

国民年金保険料 月額:14410円

老齢基礎年金満額、生涯基礎年金2級の年金額:792100円