エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

麻生さん早くも賞味期限切れなんですか?

Anime、漫画文化に理解を示す麻生太郎首相には期待していたのですが、少なくとも2点で躓いたなと強く感じている。

第一は、景気対策として選択した給付金。これほど筋の悪い政策はないだろう。元々は経済的弱者救済を掲げる公明党のばら撒き政策に減税の必要性を感じていた自民党が乗ったのだろうが、何で税金も払っていない連中に金を配る必要があるんだよ。全て、国民にいい顔をし、かつ、公明党の協力を確実にするための選挙対策見え見えのばら撒きで、効果は全く期待できない。こんな阿呆な政策でまた将来につけを回すことになると思うと将来この国を担う子供達に対して恥ずかしくて顔向けできない。こんな政策を支持する国民の知的水準が疑われるというものだ。

今からでも遅くはない。給付金は景気刺激策として効果が薄い上、技術的にも高額所得者を対象からはずすことが困難な上に実務を担当することになる自治体への負担も大きいことが分かったので中止します、と麻生総理大臣自ら宣言し、代わりに大幅な定率もしくは定額減税を実施することにすればよい。それで、公明党が四の五の言うのならば、好い機会だからさっさと絶縁すればよいだけの話だ。どうせこんな馬鹿な政策を景気刺激の目玉などといっているようならば、公明党の協力があってもなくても結果は同じなのだ。

第二は、航空自衛隊の田母神空将論文事件に対する対処。こんな論文を平気で外に出してしまった空将の危機管理能力の希薄さには驚きだが、政府の外国の顔色を伺っての慌てふためいた事後処理は、歴代の自民党政権一般と大して変わりばえしていない。これでは麻生太郎が首相であることの意味が感じられない。

戦後の自虐史観に対して、真っ向から異議を唱える田母神空将論文は、論文と言うよりは単なる田母神空将の自説を陳述したもののように思える。しかし、書かれている内容については、その正否を議論してもよいのではないかと思う。大戦以降の近現代史は、ほとんどが米国発の史観であって、真実は、恐らくそれと田母神空将を始めとする肯定説の間くらいに位置しているのだろう。難しい問題だが、外国の目をはばかることなく、議論が出来るようになることを望む。

先週は、結構いろいろな事件が続発したが、何と言ってもOBAMA氏が黒人初の大統領に選出されたことが大きい。いよいよ経済がぼろぼろであることが露見してしまった米国だが、だからこそ、47歳の颯爽とした指導者に寄せられる期待は大きいことだろう。とりわけ国が衰退期に入ったとき、指導者の能力と手腕が国の運命を大きく左右する。取り敢えずは、米国人がそのことを良く知っているようには見える。

翻って、我が国はどうか。麻生首相に代わる選択肢は小澤一郎ですか。私にはOBAMA大統領の横に笑顔の小澤一郎首相が立っている姿を想像することが出来ません。