エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

踏み絵選挙にならなかった衆院選2012

 昨日、討論番組を視聴しておりましたら、城内実代議士が「今回の衆院選は、前回、前々回の選挙とは異なり、いわゆるシングルイシュー選挙にはならなかった。マスコミは、消費税増税、TPP、脱原発と手を換え品を換え煽ろうとしたが、失敗した。それが、風の吹かない選挙の体感や投票率の低さにつながった。」という趣旨の発言をされておられました。なるほど、確かに3年余り前の2009年8月30日第45回総選挙では「政権交代」是か非かのシングルイシュー、その前の2005年9月11日第44回では「郵政民営化」是か非かだけの郵政選挙でした。投票率は、それぞれ、69.28%、67.51%で、今回の59.32%に比べて10%近く高い投票率になっています。

 しかし、シングルイシューは前回、前々回のような熱風のようなものではなかったのですが、おそらくあったのだと思われます。それは、「民主党の存続」是か非かという消極的選択であったことが、風が吹かない体感や投票に行かない人を増やした要因ではないかと分析しています。また、そもそも民主党政権の生みの親の1人でもある新聞・TVがこのシングルイシューをまともに採り上げるはずはありませんから。

 城内議員も指摘されていたように、そもそも代議士をシングルイシューだけで選んで良い結果が出るはずがありません。保守を名乗るならば、経済問題、安全保障問題、外交問題と様々な「イシュー」について、子々孫々の立場、先祖の立場、国柄や神話を考えた視点など多次元的視点持って、知識のみならず知性、感性、霊性をも総動員して判断することができなければなりません。今回の総選挙が風の吹かなかった投票率の低い選挙だったからといって、「政権交代選挙」や「郵政解散」に比べて評価が劣ると考えるとすれば、早計のそしりを免れないことになるのでしょう。

3/3【討論!】総選挙結果で日本を取り戻せるか?[桜H24/12/22]

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