エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

キプロスをめぐるEU露関係

 欧州金融危機は、現在地中海東方の島国キプロス編ということになっています。しかし、問題のキプロスの銀行に大金を預けている大口顧客の一つが露西亜なので、キプロスの指導者達は、自国民の預金者だけを意識して政策を決められなかったことが推測されます。3月22日 英FT紙は、「ロシア側は、キプロスの銀行の預金者――多くがロシア人――から58億ユーロの税金を徴収する100億ユーロ規模のキプロス救済案で、何の相談もなかったとしてEUを非難している。」と伝えています。

 そもそも、ギリシャキプロスが無理をしてでもEUROに参加したのは、小亜細亜の大国トルコからの脅威に備える安全保障のためでした。ところが、頼みのEUはキプロスの金融機関を狙い撃ちにするような救済策を提示しています。

キプロスで「オウンゴール」冷え切る欧ロ関係(日本経済新聞電子版)