エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

憲法記念日など

 昨日は、ゴミの日じゃなかった憲法記念日。祝日ということもあって、例年通り各地で様々な立場から憲法に関連した集会などが開催されたようです。

 しかし、そうこう議論しているうちにも国際情勢は刻一刻と変化していきます。そもそも、人がなぜ国を建国して維持しているのか、その最大の目的、それは、国民の生命と財産を守ることです。広い意味の安全保障こそが、国の最大にして最重要な存在理由なのです。そして、我が国は、今、具体的かつ喫緊といえる安全保障の問題を抱えていることは、ここ数年間に尖閣諸島で起こった出来事を一つ上げれば明らかです。そして、その喫緊の安全保障上の脅威は、米国に取って代わって覇権国に成り上がろうという野心を隠さない一国に行き着くことは、彼の国が日夜止むことなく続けている反日キャンペーンでも白日の下にさらされるようになってきました。

 最近の国際情勢は、日本人である以上常にそのような視点から評価されるべきでしょう。だとすれば、4月29日に米国議会で行われた安倍総理の演説は、その点を米国の選良たちに再認識させた点で成功だったと十分に言いうるものでした。

「私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の『リバランス』を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本はオーストラリア、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は各段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私たちには、その責任があります。日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外務大臣、中谷防衛大臣と会って、協議をしました。いま申し上げた法整備を前提として、日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。きのう、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に合意をしたのです。」(安倍首相米議会演説 全文

 そして、国民の生命と財産を正しく守る仕組みを自ら否定する傾向を持つ日本国憲法は、文字通り正しく改められなければなりません。

=== 九州各地で憲法改正求める声(産経新聞)から引用 ===

(福 岡)
 北村氏は「激変する軍事情勢−わが国の防衛はいかにあるべきか」と題して講演した。海洋進出を加速する中国の軍事事情を説明した上で、「日本で(憲法)9条が話題になると、『戦争をする国になる』という表現が聞こえてくる。だが、国際情勢を見れば、日本が進んで戦争を仕掛ける状況はなく、今は日本が戦争を仕掛けられる状態にある」と語った。

(熊 本)
 その後、杏林大名誉教授の田久保忠衛氏が記念講演した。田久保氏は「中国という“怪獣”をどうするのか、日本国民全員で考えなければならない。全国的に憲法改正の動きが起こる中、今後の世界にどういう影響を与えるかを考えてほしい」と述べた。県民の会は、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(櫻井よしこ氏ら共同代表)と連携する地方組織で、この日は熊本のほか広島、徳島両県で結成され、全国13県に拡大した。
 
=== 引用 終わり ===