エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

ウクライナ戦争の行方

 本日は1月7日(土)ですが、2つの国際ニュースが時を同じくして入ってきています。偶然の一致と見る方が自然かもしれませんが、米国での下院議長選出のための投票において160年ぶりの深刻な議会の機能不全に終止符が打たれ、共和党マッカーシー院内総務(57)が議長に選出されましたが、15回にも及ぶ投票のやり直しが行われる過程で党内の保守強硬派に大きく譲歩しての決着でした。

 

 共和党内の保守派はウクライナ戦争の継続に懐疑的でしたが、プーチン大統領のクリスマス停戦命令は、下院のこの動きと時を同じくして露西亜側が戦争終結のシグナルを送ってきたという見方もできると思います。下院議長選出における大混乱の末の決着を見たことで、ここからはウクライナへの多額の援助に反対し、戦争終結を志向していると思われる共和党保守派が主導しそうな米下院と戦争の継続を強く望むと思われる行政府の綱引きが始まりそうな様相です。おそらくは、今のところウクライナ戦争は長引くと見ておいた方が無難なのでしょうが、米国民の世論の動向によっては、年内に戦争終結が見られる可能性も少ないながら残っています。

 

米下院議長に共和マッカーシー氏、15回目で決着 議会運営難しく

プーチン氏、36時間「クリスマス」停戦命令 ウクライナは「つまらない策略」と拒む