エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

世界同時株安か?

いやー、突然きました。相場下落と日興の上場廃止観測の二重苦でボロボロの1日。

27日 NY Dow 12216.24 −416.02   SP500 1399.04 −50.33

28日 日経平均 17604.12 −515.80  TOPIX  1752.74 −58.59

ちなみに、独逸Dax指数は、26日に久々の7千円台7027.59と祝杯を挙げた翌日に6819.65、−207.94と奈落の底、金利を上げたばかりの日銀と言い、相変わらず相場観の悪い日独だが、NYの3%超の下げも恐ろしい。2006年の世界のGDP成長率がおよそ4%で、それに対して、世界の株式市場の時価総額上昇率がざっと20%もあった。この14%分の齟齬は、どこかで調整されざるを得ないと大前研一氏が指摘していた。そう言うことなのだとしたら、思ったより早く来たな。今のような上昇相場の時には、この種の、これと言った決め手になる理由の見当たらない大規模な調整の危険性はいつも隣り合わせのようだ。

日経平均は、週足で上昇局面での陰線包み足を形成しており、調整が長引くか、下手をうてば、下落相場に突入の恐れがある。13週移動平均の17300、従って、17500辺りからの防衛線で止まってくれればよいが、これが底抜けすると、26週移動平均16750辺りが、2次防衛線となる。慌てて押し目拾いはやらず、2次防衛線の辺りまで待機してから買い出動としたい。

Al Goreの”An Inconvinient Truth”がアカデミー賞ドキュメンタリー部門賞を受賞した。また、京都議定書に不参加のBushが、State of the Union の演説の中で始めて地球温暖化問題に触れた。英国とBlair首相は、昔からGreen House Gas問題には熱心に取り組んできているとの評判だった。環境問題は、今人類に課せられた最重要の課題であることは、おそらく、間違いないのだろう。映画はまだ見ていないのだが、Al Goreは、先見性があり、かつ、良心的な政治家の一人に違いないので、彼が言うのならば、やはり、環境問題は最重要課題なんだなと誰もが納得してしまうのだろう。今年の暖冬で、明らかに季節循環がおかしくなっていると思っている日本人は、私自身を含め、いいカモだ。

しかしだ、こうあっという間に世の中の流れが変わっていくことに、一抹の胡散臭さを感じてしまう。今環境問題や地球温暖化の危機を声高に主張する政治家の真意は何なのか、多少は疑って見る目も必要なんだろう。代替燃料は、農業国米国の農業を支える。トウモロコシ、大豆の国際価格は、ここもと、代替燃料需要を材料に上昇していると聞く。また、代替燃料が、どこまで代替出来るのかは、未知数だが、原油高、天然ガス高で潤う産油国等に対する牽制ぐらいにはなるのだろう。他にも、現段階では見えてこない何らかの理由があるのかもしれない。