日銀は新たな緩和策を「量的・質的金融緩和」と名付け、2%の物価目標を今後2年程度を念頭に実現を目指すとしています。前述の注目点にそって見て行くと、
(1)白川方明前総裁時に導入した「資産買い入れ基金」による緩和方式は廃止し、長期国債の買い入れは金融市場の調節に使う「通常の国債購入枠」と一本化して日銀のバランスシート上に明示する。国債の買い入れ増大に一定の歯止めをかけてきた「日銀券ルール」は一時停止する。
(2)(3)金融緩和の指標をこれまでの翌日物金利からマネタリーベース(資金供給量)に変更し、2012年末に138兆円だった資金供給量を14年末には約2倍の270兆円に拡大する。長期国債の購入量も2年で190兆円と2倍強に増やす。上場投資信託(ETF)などリスク性資産の購入も増やす。
(4)長期国債の購入量は12年末の89兆円から13年末には140兆円、14年末には190兆円に増やす。ETFは保有残高が年1兆円ずつ増えるよう買い入れを進める。
日銀、新たな緩和策決定 資金供給2年で2倍に(日本経済新聞電子版)
一連の日銀の動きに10年国債の利回りが、何と 0.425%低下!!!