エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

反マイナス金利政策の大合唱

 昨日、2月9日(火)の金融市場は、文字通り火の車状態でした。国債市場では、10年物が遂に−0.035%のマイナス金利を国内で史上初めて記録し、円高が114円台まで進んだことを受けて株式市場が暴落しました。

 黒田日銀がデフレ脱却のためなら手段を選ばないとして打ち出したマイナス金利政策は、その効果もつかの間のうちに世界的な金融・経済不安の渦に巻き込まれて、厳しい状況が続いている感じです。金融界からは、当然のごとくマイナス金利政策に対するネガティブキャンペーンが繰り広げられているようです。

 昨年末に書かれたと思われる日銀ヲッチャー加藤出氏は、マイナス金利政策など黒田日銀は採用できないと明言していました。この論文は、支那経済が新と旧の部分に分かれているという訳の分からない記述や移民政策推進を肯定する記述も含まれるトンデモ論文の類でした。また、今朝のNHK「私の視点」(かつての「ビジネス展望」から改名した番組)における幸田真音氏の解説は、マイナス金利政策の解説であるにもかかわらず、日銀当座預金のどの部分がマイナス金利になるのかについての解説はなしで、あたかも日銀がすべての預金に対して手数料を課すような印象を受ける説明を相変わらず行っておりました。国債ディラーの実務経験を持つという触れ込みで20年も前に国債暴落を主題にした小説で脚光を浴びたこの狼おばさんは、素人を誤った判断に導くお先棒を担いでいるようにしか、現段階では見えないのです。

 東京新聞長期金利初のマイナス 生活設計にきしみと、全力でマイナス金利政策のネガキャンを繰り広げます。