エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

大手メディアの伝えない自由

 昨日あたりからネット上で伝えられていましたが、どうも東京五輪のマラソン競歩が札幌市周辺で行われることになりそうです。 頭越しに決められた小池東京都知事は、怒り心頭のようです。しかし、昨今の東京の酷暑状況を勘案すれば、今夏のように35度を超えるような暑さの続く夏になったときの想定ができていない狂った大会運営案がいつもの外圧で多少是正されたということなのかもしれません。

 このニュースを伝えた昨晩7時のNHKラジオ、トライアスロン会場の基準を超える大腸菌と伝えた瞬間30秒くらい停止しました。ネットラジオだったので、本放送がどうだったのかわからないのですが、ラジオからの放送はどうだったのでしょうか。ネットラジオの状況だけから判断すると、トライアスロン会場の大腸菌問題は、公共放送として周知させたくない事実だったのでしょうか。

 門田隆将さんの「新聞という病」という新書本がよく売れているようです。その門田さんがネット番組で指摘していたのは、あいちトリエンナーレ再開時の河村名古屋市長による座り込み。これは、「表現の不自由展」再開に名古屋市は反対であるという意思表示を示すために短時間行われたもののようです。その際に市長が掲げていたプラカードを絶対に映さなかったのが、NHKをはじめとする大手メディアだったそうです。確かに、このトリエンナーレ問題を報じられ方は、当初から一貫して問題になっているのは件の慰安婦像という姿勢でした。河村市長の掲げたプラカードに書かれていた内容は、公共放送として余程国民に周知させたくない事実だったようです。

 今朝のNHKは、「芸術家の活動を財政的に支援している文部科学省の外郭団体が、公益性の観点で不適当と認めた場合は、 助成金は交付しないという新たな条件を設けていたことが明らかになりました。」と報じています。 このニュースについて、早稲田大学の教授による反対意見を一方的に伝えるのみでした。

文部科学省の外郭団体、日本芸術文化振興会は芸術家や文化団体などの活動を支援するため、毎年およそ10億円の助成金を交付しています。この団体は助成金について、これまで不正などがあった場合は交付しないとしていましたが、先月末に、公益性の観点から助成金の交付が不適当と認められる場合は、それを取り消すという新たな条件を加えていたことが明らかになりました。文化事業に対する公的な支援については、愛知県で開かれた国際芸術祭で文化庁が事前の申請手続きが不十分だったとして、文化庁は当初採択していたおよそ7800万円の補助金を交付しないことを決め、芸術家や大学の教員などから批判する声が相次いでいます。今回の対応について、日本芸術文化振興会は「愛知トリエンナーレを受けた対応ではなく、映画関連の事業で補助金を不交付にする事案があり、専門家を含む委員会で審査した結果だ」としています。

 この団体の委員も務めた早稲田大学の藤井慎太郎教授は「芸術文化の現場が萎縮するような改正であり、関係者は大きな不安を感じている。国は文化行政の在り方を立ち止まって見直すべきだ」と話しています。>

 文科省外郭団体「公益性の観点で不適当なら助成金は不交付」