エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

麻生、中川昭両氏は自制を???

麻生、中川昭両氏は自制を・核発言で自公国対委員長

 自民党二階俊博国対委員長は5日のNHK番組で、麻生太郎外相や中川昭一自民党政調会長が核保有論議を容認する発言を繰り返していることについて「誤解を招きかねない発言を何度もすると、任命権者の責任が問われることになりかねない。重要な立場の人は発言を慎むべきだ」と述べ、両氏に強く自制を求める考えを示した。
 公明党の漆原良夫国対委員長も「諸外国から非核3原則に対する疑念を持たれ、安倍内閣指導力が問われかねない」と同調した。
 同じ番組で野党各党の国対委員長が、麻生外相らの発言に関する衆院予算委員会の集中審議を求めたのに対し、二階氏は「自民党各派も発言は容認できないと言っており、この辺で発言は収まるだろう。自民党には自浄作用がある」と述べ、拒否した。
 一方、自民党の中川政調会長はこれに先立つフジテレビ番組で、核保有論議について「持つべきだとの前提ではない。あり得るか、あり得ないかを議論しましょうと言っている」と重ねて指摘した。   〔共同〕

原理原則は何か。「あんたの意見には賛成しかねるが、あんたが自由に意見を述べる権利は、この私がこの命を懸けて守ります。ただし、この原則を否定する暴力革命やTerrorismを肯定する意見を除いて」と言うのが民主主義を守っていこうと言う気がある全ての国民に課せられた義務だろう。ましてや、この国で選挙で選ばれた政治家ならば、絶対にこの原則には従う義務がある。自由にものが言えること、言っても投獄されたり、殺されたりしないこと、この幸せが享受できるのが戦後の日本ではなかったか。

原則論をもう一つ。近代国民国家たる日本の存在意義は、国民一人一人の生命、財産、権利を守ることだ。これができない国家など、さっさと見捨てて、どこかまともな国に移住すべきなのだ。独裁者の利権と生活を守るために存在し、近代国民国家とはお世辞にもそう呼ぶことができない犯罪国家が、核兵器保有して我が国を火の海にすると恐喝を繰り返している状況。しかも、その国が不幸なことに目と鼻の先に位置しているのである。政治家がまずしなければならないことは、これに備えるための最善の策を具体的に練ることであって、非核三原則を見直すことが是か非かの神学論争をしている時では無いだろう。

「唯一の核の被爆国云々」と言うのは、気持ちは分かるが感情論であって、感情論で国の政策を論議すれば、将来に禍根を残すことになるだろう。ここで、外相の罷免などと言う愚行が強行されることにでもなったら、どこのどいつが一番喜ぶか、良く考えてみるべきだ。