エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

週刊誌ももう要らない?

 支持急落と報道が目に付くようになった日本維新の会橋下徹大阪市長ですが、今週耳目を集めた週刊朝日掲載記事「ハシシタ 奴の本性」をめぐる朝日新聞社及び週刊朝日との全面戦争は、朝日側が全面降伏する形で幕を閉じそうな情勢です(週刊朝日:橋下市長記事の連載中止)。

 一連の週刊朝日の行動を見て、話を週刊誌一般に持っていくのは無理があるようにも思えます。しかし、今回の出来事は、新聞情報より一歩踏み込んだ情報を知りたい読者を対象に各分野できわどい記事を特ダネとして売上実績を作ってきたような多くの雑誌について、もはや消え去るのみという感じを改めて強くした出来事です。

 Internetの勃興は、大新聞もTVも、本当のこと、肝心なことを伝えていないということを多くのPC利用者に知らしめる結果となりました。その流れの中で、今後大衆向け週刊誌等の命脈を絶つ大きな役割を果たしそうなのは、iPadを始めとするTablet端末の類です。今回週刊朝日が特ダネとして取り上げた程度の話は、というよりもう少し氣の利いた話は、無料又は廉価でTablet端末で読めるからです。既存の大新聞及び雑誌社は、Web版を発行して無料記事から有料記事購読への誘導に躍起になっています。しかし、GoogleのようなIT企業の登場によって、この試みも失敗に終わりそうな気配です。

 この10年余り、大新聞及び雑誌社(TVもそうですが)は、不況が続く中でまともな雇用が失われて貧しくなっていく若年層を救済するために何もしようとしなかったしっぺ返しを受けることになるのでしょう。貧しくなった若年層を中心とした大衆は、今後週刊誌的情報を見るのはTablet端末若しくはスマホを使って済ませるようになり、せいぜい500円以内であっても週刊誌を手にするために費やすことは、益々少なくなっていくことを予想します。

 Tablet端末の向こう側にある玉石混交の様々な情報に接することができるNet住民は、既存の雑誌社が捏造する嘘情報や今回のような下賎な記事を容易に喝破することでしょう。大衆は低俗を好むという信仰から逃れられない週刊誌に明日はなさそうです。