エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

大統領選挙の行方と英語

 2016年米国大統領選挙まで1箇月を切りました。NHKはじめ日本の報道機関が伝えるところによれば、クリントン候補が優位を保っているようです。米国でもCNNなどはクリントン押しの報道が目立つようで、これを受けて我が国の外務省はクリントン氏の決め打ちのようになっているのかもしれません。安倍首相が選挙前にして民主党の候補とだけ会うという異例の事態の背景には、何らかの事情があったものと考えざるを得ないのです。かねてからチャイナマネーと深い関係にあるとうわさされる同氏に今から恩を売り、かつ釘を刺す目的があったものと解釈することもできますが、真相は分かりません。

 今回の大統領選挙は、民主共和両候補とも醜聞を抱え、嫌われ者同士の対決とも巷間でささやかれるおかしな展開になっていることは繰り返し報道されています。しかし、トランプ候補の人格を攻撃する醜聞報道は、最近の「仔豚発言」、「税金逃れ」、「11年前の女性蔑視発言」と不思議なくらいマスコミをにぎわせない日はなくなりました。一方で、米国の国益を揺るがしかねない深刻な問題を秘めた私的メール問題の報道はここにきて影を潜めています。報道機関が総じて同じような報道をするようになったときは氣をつけた方が良いということをおっしゃる評論家がおられますが、依然としてクリントン候補が優位と考えてよいのか迷いが生じるところです。

 恐らくこの20余年くらいに顕著だった傾向は、世界経済のグローバル化です。欧州におけるベルリンの壁崩壊が1999年11月、現金としてのユーロ採用が2002年1月と象徴的な出来事が新世紀を迎える前後に起こっています。これと並行して英語も顕著に変えられてきた感じがします。

 Businessman → Business person
 Stewardess → Cabin attendant

 このような経済・文化における傾向は、今日世界中で見られるものですが、この傾向に真向異を唱えているのがトランプ候補のようにも見え、論点は意外に明快なように思えます。今日は2度目の討論会が開催されるとのこと、我が国の行く末にも大きな影響を及ぼす米国大統領選挙は、依然として目を離せない大きな出来事です。