エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

究極の身体を目指して

 初老にさしかかったといえる年齢ですが、身体を鍛えるのは趣味のようなもので、10代後半からずっと続けています。何をやっているのかというと、基礎体力を維持するために水泳を週1回、ジョギングを週1回から2回といったところです。その他朝のラジオ体操、階段の上り下りなどで身体を動かすように努めています。この習慣がなぜ続いているかというと、若い頃はもちろん意志の力に頼るところが大で、無茶をして故障するようなこともたまにはあったのですが、そうして続けているうちに運動をしない日が続くと血流が滞るような氣分になり、どうしても走りたいというような感覚を意識するようになっていったのです。いまでは、生活の一部になってしまい、自然に今日は走りに行くか、泳ぎに行くかという感じで出かけます。公営の温水プールが近くにある都会の環境にも助けられています。

 運動量としては、ジョギングで2キロくらい、水泳は自由形でやはり2キロくらいでしょうか。若い頃は力任せでぐったりするまで運動する傾向にありましたが、少し前にはやった古武術甲野善紀氏の著書から身体の使い方に興味を持つようになりました。その延長線上で読んだのが高岡英夫氏の「究極の身体」で、この本の神髄ともいえる考え方、「とにかく力を抜くこと」を意識して運動することをこの5年くらい実践しているつもりになっております。

 現代人の生活というのは、とかく肩に力が入りがちです。例えば、現代の鉛筆やペンによる筆記は、誰にでも即席で字が書けるようにするために腕を固めて手で紙を押さえつけて書きます。ですから日本語のように縦書きで右から左へ書いてゆくと手で紙を汚すことになります。しかし、昔の人はなぜ毛筆で紙を汚さずに書くことができたのかというと、答えは簡単で、手で紙を押さえつけていなかったからです。そして、このような方法で字を書くには腕を固めず、肩の力を抜いていなければ上手い字は書けるようにはなりません。一事が万事現代は、人に身体を硬直させることを暗黙に要求しているのではないかと疑われるのですが、こういう現代の傾向に逆らって肩の力を抜いて生きていくことは、ストレス対処法としても、とても有用と思っています。

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