エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

米国中間選挙

米国の中間選挙が来週に迫ったところで、民主党の大統領候補だったJohn Kerry上院議員が、California州の大学で、ちゃんと勉強しないとIRAQ行きになる云々の冗談を飛ばしたことが、Halloweenの前日だったこともあって、大統領と共和党にとって、思わぬ「Treat」となったというNewsが躍っていた。IRAQ戦争は、確かに大義名分のない、しょうもない戦争かもしれないが、この発言は顰蹙だな。やはり、Kerryという人は、とても大統領の器ではなかったと言うことか。

そして、選挙の行方は、Mediaの伝えるように、上下両院で民主党過半数を握る結果になるのだろうか。米国の沿岸の大都市は、民主党よりなので、Mediaの論調は、民主党に傾きやすい。他方、中西部のBible Beltの世論動向などは、逐一伝わってくるわけではないので、最近の分裂模様の米国における選挙結果は、予断を許さないと見ておいた方が良い。日本にも伝えられている選挙予想通りの結果、即ち、下院における勢力逆転、上院における勢力拮抗程度に終われば、不透明要因が一つ消えるということで、株式市場には、上昇要因として作用するのではないか。もちろん、予想外に共和党が上下両院で過半数を維持できれば、市場はそれ以上に好感すると思うが。

「米中冷戦の始まりを知らない日本人」 日高義樹 を読む。なるほど、共和党保守派よりのThinktankと言うのは、こんな考え方をしているのか、と言うことが理解できる書物です。先制攻撃主義の米新戦略において、核兵器に抑止力はない。現在進行中の米軍再編は、米陸海空軍の発想の転換を伴う全面的刷新で、Ramsfelt国防長官がBushの支持を取り付けて主導している。Ramsfeltは、IT技術を積極的に取り入れ、「効率」、「費用対効果」の発想を持ち込んでいる、などなど。しかし、その最新鋭の米軍がIRAQで苦戦を強いられているのは、厳然とした事実ではないのか。また、ドルに関する記述のところで、OTCで行われる銀行間取引を中心とした為替市場とChicagoの取引所で行われる通貨先物を混同して不正確と思われる記述が見受けられた。

注)中間選挙アメリカで4年ごとにある大統領選挙の中間の年に行われる上院と下院の選挙のこと。上院議員の3分の1、下院議員の全員を改選する。

任期6年の上院議員は、2年ごとに3分の1ずつ改選される。また、任期2年の下院議員は、2年ごとにすべての議席が改選される。連邦法の定めに従い、大統領選挙を含むすべての連邦選挙は「11月の第1月曜日の属する週の火曜日」に実施される。