エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

松坂初黒星の理由

今週は、日曜日に何故かPCのDisplayが突然うんともすんとも言わなくなってしまった。取扱説明書を読むと、どうも故障のようだ。昨年の今頃、Amazonで買ったIO-Data社の19inchで、一年間保証を数日超えている。何と幸運なんだ、とあきれてFaxで問い合わせたところ、不具合が多発している欠陥品で無料修理を行っていると言う返事が翌日届いた。正直に製品の不具合を認め、誠意をもって対応してくれるのはありがたいことだ。しかし、この会社が本気で製品の価値を顧客に提供し、社会に貢献する気があるのなら、もう少し、不具合発生商品の情報提供に努力してもらいたいものだ。どちらかと言えば隠蔽体質が強い日本企業、Palomaや不二家など即時退場企業は論外だが、全般的にもう一歩踏み込んだ努力が必要ではないか。

ちなみに、不具合のあったDisplayは、LCD194VW、19は19inch、Wは白という製品特性を表しているようで、全般的にLDC4Vおよび4Yに属する型の製品の一部に不具合が見つかったようだ。

さて、先週は、Redsox松坂投手対Marinersイチローの対決で大リーグが大いに盛り上がっていた。私自身も就業前にちらりとイチローの第二打席を見ることができた。松坂の投球は普通に見えたが、ややイチローを意識しすぎたのかもしれない。それが城島に二安打された理由? 敗戦投手になってしまった一番の理由は、MarinersのFelix Hernandezが良すぎた。何せRedsoxに一安打しか許さなかったのだから。これで、思い出すのは、野茂が渡米した95年頃、New YorkでMetsとの対戦。野茂登板の夜、在米の日本人Fanが大挙してMets Shea Stadiumに集まった。当時Metsは、若手投手を盛んに登用して、Team再建を試みていた時期で、Minorから上がってきたJ.Islinghousenと言う、昨年まで大した実績もない投手が相手だった。しかし、球速は見た目にも野茂を上回っており、結果は、野茂の負けだったか勝ち負けつかずでの降板だったかで、相手投手の好投が目立った試合だった。

今回の松坂初黒星で確信したことは、米国人(Hernandezは名前からすると、中南米系のようなので、彼等も含めた広義の米国人)はやはり狩猟民族系の文化だと言うことだ。激しいMajorへの競争を勝ち抜いてきた若手の中には、今回のような大舞台で主役を食ってやろうと言う若者、そして実際にここぞと言うところで最高の力を出し切る若者がそこそこは存在すると言う事実である。おそらく今の角界でそれに近い気持ちで相撲を取って、実際結果を出しているのは、日本人では稀勢の里くらいじゃないかと思う。正直贔屓の力士ではないのですが。蒙古人は、白鵬にしても安馬にしても、朝青龍とやるときはそういう気持ちでやっているのが、伝わってくる。

問題は、こう言った本番に強い狩猟民族系の精神構造が持続性においてやや弱い点で、Islinghousenもその後Metsの大エースになってはいないし、その後の大活躍の話は、寡聞にして知らない。大体、Metsと言うTeamは、DogersのBlueとGiantsのBlack & OrangeをTeam Colourとして生まれた根強いFan層(Anti-Yankeesとしての)を持つTeamではあるが、ころころ方針が変わる、どこか軽い印象が強いTeamで、個人的にはあまり好きになれない。

と話が脇道に逸れてしまったが、松坂がBostonのエースになるのは、ほぼ確実と言って良く、問題は、並みのエースで終わるかRoger Clemenseを継ぐ大エースにまでなれるかと言うことだろう。Redsox生え抜きだったClemenseは、Rocketと呼ばれる剛速球で長くBostonのエースとして君臨したが、World ChanpionshipをBostonに持ち帰ることはできず、彼自身のWorld Series制覇は、晩年Yankeesに移籍してからだった(偉大なClemenseの場合、投手としての絶頂期が2山くらいあって、投手としての晩年と思われた時期から随分長く現役を続行して、実績も残した)。現在のBostonでは、投手陣の親分格はなんと言ってもCurtis Schillingなんだろうが、彼の実績もちょっと調べただけでもすごいものだ。こう言う人が身近に目標として居てくれれば、松坂の大エースも夢ではないな。