エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

参院選挙2007 始まる

2007年夏の参議院議員選挙の幕が切って落とされた。年金記録問題は民主党にとって久々の当たり案件になり、お陰で、自民党安倍政権にとっては厳しい選挙戦になりそうだ。しかし、不可思議なほどに自民党に危機感が感じられない。赤城農相の事務所問題などとび出すに及んで、安倍首相は、文字通り亡くなった松岡前農相に取って代われる人物をわざわざ指名したとしか思えない。こう言う問題の処理の仕方も相変わらず全く進歩と言うものが見られない。

もちろん、立候補した個々の候補者たちは、必死の選挙戦を繰り広げているに違いない。しかし、自民党と言う政党単位で見たときに、今の同党の態度は、とても惨敗するかもしれない危機感を持って戦っている与党と言う感じが全然しないのは何故なんだろう。何とも、面妖なのである。

今朝も、駅前では地元の共産党の中年政治家が小柄な老人のビラ配りを一人連れて街頭演説を行っていた。共産党は支持しないが、こう言う地道な活動は立派だと思う。守勢に回っている自民党は、何故こう言う活動をしないのだろうか、不思議だ。それにしても、共産党の活動員は、今や爺さんが目に付く。左翼も高齢化の波に晒されているのに違いない。考えてみれば、ソビエトが崩壊して10年以上も経つ。その間若い人で社会主義共産主義に興味を持つのは、よほどの変わり者だけだったのだろう。共産党の老齢化は急速に進んでいると見て良いのではなかろうか。

参院選の期間は、結構長いのが特徴だが、果たして結果はどうなるか。自民党が負けそうなのは判ったが、問題はどれくらい負けるかであり、また、民主党がどの位勝てるかだ。より大事なことは、若い人たちが、政治に何を望み、どの政党を選択するのかと言う事なのだろう。