エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

エウレカセブンを見終わって-その五-

昨日、国連における北朝鮮制裁決議が採択され、半島をめぐる国際情勢は、急展開している。二十一世紀は、残念なことに、ここまでTerrorと紛争の幕開けとなってしまったようだ。

さて、Eurekaの最終回「星に願いを」、再度見直してみた。

この最終回をめぐっては、Fanの解釈、意見が相当分かれたと聞く。私も、最初見たときは、結局どうなったんじゃい、と言う感じでした。EurekaとRentonは、Scab Coralの指令クラスターの役割からは解放され、地球も「件の限界」を超えることなく救済されたので、二人は地球に戻ることになるところまでは確かなのですが、一年後のBellforestには、戻っていないところで終わったからです。二人は、やはり、地球に残ったScabと融合して、意識だけの存在になってしまったと思っていました。しかし、今回よくよく見てみると、やはり、一年後の爺さんと子供たちが、星に祈りを捧げ、あのLove Loveの浮かび上がった月が出た夜当たりに二人は生還したようですね。何で今回は戻るのに一年もかかったのか全く不明ですが...。そう解釈するのが、終了後や現在の公式HPに映し出されている日傘を差したEurekaと家族の絵やDVD完結編のどう見てもRentonとEurekaの子孫としか見えない子供が描かれた表紙の絵を採用したStaffの意図に合致するようです。星に祈りを捧げている土壇場の場面にBikeを見てもらいにBellforestを訪れたのか、AnemoneとDominicの二人もちらりと映すほどなので、やはりこの物語は、Happy Endと解釈するのが妥当でしょう。

この話に、真の極悪人は登場していないのではないかと書きました。それでは、Dewey Novacは、どうか? 彼は、確かScab Coralとの共存を否定し、これに攻撃を加えて殲滅しようとすることによって、結果的に地球どころか物理宇宙をも破壊させるところにまで突っ走り、最期は、最終計画を実行に移すべく自らの命を絶ちます。しかし、Deweyの考えたことも著しく歪んでいたのは確かですが、彼なりに人間の尊厳を取り戻す、地球をCoralianから取り戻すと信じた故の行動のようでした。しかし、白か黒か、Coralianを殲滅できなければ、地球ごと滅びた方が良いとするDeweyは、無責任な自己満足を追い求めていたに過ぎなかったように思えます。そんな男が絶大な権力を握ると悲劇にしかならないものです。

本当の悪ならば、自分自身の滅亡の危機さえ呼び込みかねないCoralianの殲滅など実行には移すまい。共存を探るそぶりを見せながら、長期的に敵の力を殺いでいく実現可能な方法を考えるのではないか。例えば、大変な問題を抱える地域をCoralianに融合することを許可して責任をおっかぶせてしまうとか。そのあたりを、物理法則さえ支配できるCoralianに悟られぬようにできるとしたら「お主も相当な悪じゃのう」ということになるのでは。

ところで、今日10月16日は、昨年第26話“Mornig Glory”が放映された日なのだそうです。七色雲海の中でのEurekaとRentonの涙の再開は、前半の最大の見せ場です。私も大好きな話の一つです。心が洗われる感動的な一話です。