エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

Super Bowl 41など

Miamiで行われたSuper Bowl 41をようやく見ました。しかも、完全版ではありません。その上で、敢えて感想を言うと、凡庸なSuper Bowlと言うことになるんでしょう。びっくりしたのは、開始早々のChicagoのKick off return touchdownくらいですか。後は、実力に勝るColtsが2Qで逆転すると、終始優位に試合を進めると言う展開。降り止まぬ雨で、Miamiでやったにしては、かなり寒かったらしく、両軍にミスが目立ったしまらぬ試合と言う印象を受けました。しかし、大都市Chicagoからやって来たのだろうか、Chicagoの大応援団が大音響を発してColtsの攻撃を邪魔する中、Payton ManningはJim Kelly & Bills並のNo Huddle攻撃を敢行していた。この辺りは、さすがNFLでも最高水準の攻撃力を誇るColtsで、2人いる若いRBも良く走って、手強いChicago守備陣に一歩も退かない頑張りを見せていた。一方のBears、守備陣のTurn Overなどがんばりはあったが、相手にTurn Overされるミスも目立った。Under DogのBearsがミスをしたら勝つ確率は、限りなく下がる。要するにそういう試合だったのだが、まあ、Manningは30歳にして、念願のSuper Bowlを取れて、良かった。父親Archieのような悲劇のQBにならなくて、良かった、というところなのでしょう。

楽天証券が正月に開催した新春大講演会の模様をNetで配信していた。NYCでHedge Fundを運用している堀古英司氏の米国株式市場の解説は、去年の秋口にも聴講したが、米国市場が中間選挙明けぐらいから急騰すると言う予測が、ぴたりと当たったので、今回も聴いてみた。

1.米国株式が割安か割高かは、次の単純な式でほとんどの場合判断できる。

1株当たりCash Flow/(長期国債利回り+Risk Premium−利益成長率)

2.冷戦終了後、米国は軍事費を削減。余剰資金、余剰人材、軍事技術を民間部門に振り向け、90年代の株高を演出した。所謂、「平和の配当」。

3.90年代の株高のきっかけになったのは、95年6月金融引き締めが終わったことだった。

4.その後、2000年頃に、IT Bubbleの崩壊、2001年の9.11と続いて、株式市場は弱気相場に転換するが、IT Bubble崩壊の主犯格である、通信事業の自由化によって引き起こされた地球を何周も周回できるほどの過剰設投資がここに来て「国際化の配当」をもたらしている。

5.すなわち、通信技術の進歩により、Call Center業務から始まって、企業分析報告書の作成などの相当高度な業務まで、印度に業務移転する動きであり、何らかの形で印度に業務移転している企業は、大企業を中心におよそ500社に上る。

6.印度の人件費は、米国の10分の1から業種によっては100分の1にもなり、これが、米国の人件費の高騰を抑え、長期金利の上昇を抑えている。これが、「国際化の配当」である。

7.この低位安定した長期金利を上の計算式に当てはめると、米国株は45%程度割安水準にある。従って、昨年末からの史上最高値更新は、今回の上昇局面の始まりに過ぎない。

8.そして、今回の「国際化の配当」相場も、きっかけは、昨年6月の金融引き締め打ち止めであった。加えて、原油相場の軟化が挙げられる。

Sorosの右腕Jim Rogersは、商品価格の長期上昇を予測しており、また、超双子の赤字状態の米国経済の将来については、もはや制御不可能とかなり悲観的だった。小生もJim Rogers氏に近い立場だが、堀古さんは昨年の予測が的中しているので、目先2008年ぐらいまで、少なくとも2007年夏ぐらいまでは、米国株堅調、USD高円安と見ておいて良いのかもしれない。米国株が良いので、潤沢な米国勢の資金が亜細亜市場にも流れ込んできているらしく、亜細亜もここに来て堅調。Singapore STIが2006年9月29日2568.86から2月8日3217.76と25%、同じくMalaysia KL composit Index 967.55から1248.83の29%、また香港Hang Seng 17543.05から20735.05の18%、印度Sensexも12454.42から14652.09の18%と10−12月期と新年相場だけで、それぞれ大幅な上昇を記録している。