エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

ラーゼフォン−その1−

今週は、暑かった。しのぎ易い日が多かった7月から様変わりの8月になった。しかし、こう言う猛暑がないとやはり日本の夏じゃないな。9月くらいまで残暑が厳しいと好いと個人的には思っている。

エウレカセブン」を製作したBONESは、骨のあるAnimatorを志すと言うところから社名をつけたのだそうだ。エウレカに出会ったのが去年の9月だったが、エウレカに先行してBONESが2001年に製作したRobot Anime作品がこの「ラーゼフォン」“Rahxephon”である。エウレカBONESが作ったとなれば、是非見てみたいとずっと思っていたところ、GyaOで第6楽章まで放映されることになり、DVDを買う前のお試し視聴をしてみました。

良いです。BONESの作品は、物語として面白い、絵と色が私の感性に合う、上品。そして、Rahxephonについては音楽を作品の重要な主題の一つに据えているらしく、西欧のClassic音楽などが作品場面の随所に使われていてすばらしい。逆に言うと、欧州Classic音楽を流しても違和感のない気品のあるAnimeをBONESは作っていると言うことができるのだと思いました。これらの音が全て誰のなんと言う作品とそらんじられると格好よくて真のRahxephon maniaなんですが、中途半端なClassic好きに過ぎない私には今のところ無理な相談でした。

それにしても、BONESは良いAnimatorです。良い製作者の良い作品には、各社の個性が良かれ悪しかれにじみ出てくるようです。BONESの作品には、気骨、比較的Liberalな登場人物の傾向、日本を舞台にしていても無国籍な感じを受ける、と言うか良い意味でのFictionの香りが高い。Fiction、つまり、BONES作品は良質のImaginationの産物と言うことに尽きると思います。その点で、XEBECの「蒼穹のファフナー」も好きな作品なのですが、Fafnerには独逸・北欧神話から借用した概念やら名称が多数取り込まれているにもかかわらず、作品が醸し出す香りは多分に日本的なものになっています。私は、西洋のClassic音楽も演歌Rockもどちらも良い作品は好きです。

そして、BONES作品の良さとして今回気が付いた点は、雲、風、火、水もそうかな...自然現象の描き方の上手さが際立っている。特に雲を描くのが上手い人がいるみたいですね。エウレカ第26話に出てくる七色雲海をふと想起させられました。また、風を使うのが上手いのは宮崎のジブリですが、それに勝るとも劣らないのがBONESかもしれません。とにかく、夏の暑さを満喫しながら、冷えた旨いBeerと面白いAnimeは、最高です。