エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

出力脳と入力脳の話

TV出演で顔が知られるようになった茂木健一郎の直近の著作、「脳を活かす仕事術」を読み出した。序盤に書いてある主題は、人間の脳が入力を担当する感覚系と出力を支配する運動系とは別の領域にあり、両者は脳の中で直接には繋がっていない。「感覚系回路から入力した情報は運動系回路を通して一旦外部に出力し、再び感覚系で入力する。この循環が成立して初めて、感覚系と運動系が同じ情報を共有できる」のだそうだ。

情報社会に生きていると何かと入力過多に陥りやすい現代人が感じている得も言えぬもどかしさは、まさにここの所の出力不足に起因している。また、出力を司る運動系の発達は、それこそ運動系なので繰り返し練習しなければ身につかないことのようだ。

人前で話をする。学んだことを他人に教える。思いついたことを企画書などにしておく。Blogを書くなど出力作業を行う身近な機会はいくらでもあり、意識して出力を行うようにしたい。

それから、集中力は無意識の行動と関係があり、「無意識」は運動系と非常に密接な関わりがあるため、身体を動かすことで間接的に無意識を制御し、集中力を高めるきっかけを作ることも出来る。身体を動かす回路と無意識を司る回路には、太い連関性があるからのようだ。Golfで打つ前にRoutineをやれというのにはそういう意味があったことを改めて認識した。