エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

FIFA World Cup 日本代表敗退

 2014年World Cupの結果は、日本代表にとって非常に厳しいものとなりました。25日早朝行われた対コロンビア戦に1対4で敗れ、1勝もできずに1次リーグ敗退です。大会自体は、間もなく決勝トーナメントに突入するというところで、益々の盛り上がりが期待されますが、当地でのそれは核になるサッカーファンを中心とした限定的なものにとどまることになりそうです。

 日本代表が好いところなく敗れ去った要因は、15日に行われた第1戦、対象牙海岸戦に勝ちきれなかったことだと、個人的には考えます。何故勝ちきれなかったか、そのことを考察する材料は、「日本代表らしい攻撃的なサッカーをする」、「日本らしさを出し切れば、自ずと道が見えてくる」といった判で押したような選手達の発言に見出すことができるように感じています。ところで、FIFAによるC組各国の順位付けでは、日 本 → 46位 に対して、

 象牙海岸 → 23位
 ギリシャ → 12位
 コロンビア → 8位

だったのです。これだけ格上の敵を相手にして、勝つためには、勝たないまでも負けないためには、当然「策」が要ります。今回の日本代表には、
(1)対戦相手国の実情、戦略的特徴を分析すること = 事実を認識すること
(2)その上で、対戦相手国が日本代表の力を封ずるためにどのような戦術を採ってくるかの分析
(3)対戦相手国の戦術に対して、その効果を消し、自軍に有利な状況を作り出す対応策

などが、練られていなかったように思えました。このことは、1点リードの象牙海岸戦後半に敵エースが登場した際の慌てっぷりが半端でなかったことからも見て取れます。

 その上で、World Cupのような大きな戦では、卑怯な手段でない限り、敵に有利になることは決してしてはいけない(だから安易なミスは致命傷になる)、自国に有利になることは全部やるという戦術の徹底がなされなければなりません。

 結局、言い古された孫氏の名言第1条が、肝要なことを再認識させられた日本代表の敗退だったのではないかと思い、自戒の意味も含めて、以下に書き留めておきます。

「彼を知りて、己を知れば、百戦殆うからず。
 彼を知らずして、己を知れば、1勝1負す。
 彼を知らずして、己を知らざれば、戦うごとに必ず殆し。」

ついでに、第2条

「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道、察せざるべからずなり。」