エウレカ徒然備忘録

時事報道への感想を中心に、ときにアニメDVDを使った英語学習法などを徒然書いています

人間と仕事

動物は、獲物が獲れなくなると生きては行けない。肉食動物に限らず、草食動物だって、草のあるところ、果実のあるところ、水のあるところまで移動できなくなったら、生きてはいけない。人間も動物であるから、稼げなくなったら生きて行けない、というのは極論であるが、限りなくお終いに近いと言うことなのかもしれない。

職業選択において、低い報酬に甘んじながら、うまくすれば死ぬまで使える鋭い爪と野山を走り回れる足回りを維持する人生を選ぶか、目先より高い収入が得られるが、徐々に力の衰えを自覚し、獲物が取れなくなることを見越して、腹や尻に脂肪を貯蔵する人生を選ぶのか。答えは自明のようでもあり、迷うところでもある。また、一番良いのは、もちろん、高い報酬かつ一生ものの技術が身に付く仕事であるのだが、これはこれで、なかなか見つけるのは難しい。

格好良いのは前者だが、果たして一生ものの爪や牙が手に入るかどうかは、運と自分次第と言う訳だ。しかし、たとい報酬が低かったとしてもやってみる価値はあるのではないかと、ふとそんなことを考えた。